予選トップ争いの経緯は時系列の速報でお伝えしたので、予選18位=準決勝ボーダー争いについて少し補足しておこう。昨日は5・75だったボーダーラインは、前半戦の早い段階で6・00に収束。最後までこの数値が変わらない中、昨日までのベスト18から4人が予選落ちの憂き目を見た。原田幸哉、長田頼宗、前本泰和、吉川昭男さん。
もっとも悔しい19位次点だったのは広島の古豪・前本。で、逆に昨日の24位から第18位に滑り込んだのが、「今節のホームラン(女)王」藤崎小百合だ。いやあ、本当に昨日今日の藤崎は、まさに4打席で【ホームラン・ホームラン・ホームラン・三塁打】とも言うべき快進撃! 初日からの5・5着という重い失点を、驚くべき長打力で挽回してしまった。前本との対比で言うなら「常勝の古豪・広島商業を鹿児島の鹿屋女子高校野球部が打ち破った」くらいの快挙だ(笑)。正直、穴党の私としては「準決勝6号艇の前本も楽しみだった」という思いもあるのだが、今節の超サプライズな女性スラッガーがアウトコースをどう攻略するのか、ちょっぴり舟券を絡めながら見守りたい。
最後に、機力的に楽しみな存在は埼玉代表の須藤博倫51号機。戦前から三島敬一郎が「常に上位に仕上がる印象。出足、レース足と上位級!」と惚れ込んでいたピッチングマシーンが、どこまで怪物スラッガー峰竜太に通用するか。埼玉出身・芝草宇宙レベルの快投に期待したい(笑)。
(photos/チャーリー池上、text/畠山)