6Rで昨日まで予選トップの桐生がまさかの……!? 前半戦の勝負駆けダイジェストをお伝えします!
【1R】崖っぷちイナダッシュ
パワー劣勢で昨日まで暫定30位の①稲田浩二が、インからギリギリ押しきって後半12Rに望みをつないだ。その最終レースは桐生順平など強敵揃いの3号艇。5時間ほどのたっぷりの間隔の中で、大きな部品交換など何かしらの勝負手を放つかも??
私・畠山がパワー面で期待している③佐藤翼は枠番どおりの3着止まり。3コースから鋭角なまくり差しが入ったかに見えたが、体勢を支えきれずに失速した。あの入射角×スピードで入りきれなかったのは、出足系統や乗り心地がズレている可能性が高い。それでも、間違いなくトップ級のひとつだと思うのだが……後半の翼は【9R5号艇で4着=6・00】の勝負駆け。4着で18位滑り込みではなく、上位着で準優のセンター枠まで這いあがってもらいたい。
【2R】海渡が特大ホームラン!
昨日まで予選4位と好位置に付けている甲子園球児⑤石丸海渡が、枠なり5コースから大仕事をやってのけた。③太田和美の攻めに連動しての全速まくり差し! イン今井美亜がターンマークに接触するエラーも幸いしたが、素晴らしいホームランだ。この1着で暫定3位まで浮上した石丸の後半は、10R2号艇で予選トップまたは準優1号艇を狙うビッグな勝負駆けとなった。前半時点てトップ争いは微妙だが、1着を獲れば1~3位=準優1号艇が確定する。
【3R】節子がパワーアップ!
同じ道産子として期待した①門間雄大は先マイできたものの、②松村敏の差しを防ぎきれずに4着。昨日まで鳴かず飛ばずだった松村が、すでに準優絶望の身の上ながら嬉しい1着を取りきった。
で、パワー的に目を瞠ったのは⑥田口節子だ。スタート展示から不気味なストレート足を垣間見せていたが、いざ本番も6コースからするする上位進出して2着GET! 間近いなく、この4日間でいちばんパワフルな見え方だった。約400倍の大穴を演出した節子は、【12R2号艇で1着=6.00】のメイチ勝負駆け。①桐生も③稲田も目の色を変えるレースだが、銀河女王も侮れない存在とお伝えしておく。
【4R】後半への明暗パワー
①飯山泰がインコースのやや凹みスタートから軽快に伸び返し、後半につながるイン逃げ10点を獲得した。【10R5号艇で1着=6.00】というタイトな条件だが、パワー的には十分に克服可能。本来なら5走で3日目時点でアウトだったはずが、帰郷者続出で得たラストチャンス。流れ的にも怖い存在ではある。
一方、昨日まで暫定7位の⑥前田将太は3着争いからずるずる後退して5着。滑るわ跳ねるわキャビるわ、まるで回転が合ってない見え方だった。後半の将太は【11R2号艇で3着=6.17】。このままの足色ではのっぴきならない3着条件、と言っても過言ではないだろう。
【5R】まくり怪獣、吼える!
これぞ『まくり大怪獣・シーナ』こと④椎名豊の真骨頂。他艇よりやや遅めの4カド起こしからフル被りで全速発進。完全無欠のスタートで一気に内3艇を絞めきり、まくり圧勝で準優好枠への7.67で予選を終えた。やはり、タダ者ではない。真っ先に猛烈な引き波を浴びた濱野谷憲吾は準優赤信号、②片岡雅裕も4着に敗れた。
【6R】池永の3カド強襲!
初日から見せ場もない①立具敬司とインファイター④西島義則を内に入れて、②池永太が3カドから一撃まくり圧勝! 後半の10R3号艇を待たずに準優当確ランプを点した。一方、昨日まで予選トップロードの⑤桐生順平は熾烈な3着争いの果て、最終ホームで左に激しく斜交して不良航法-10点の減点を喰らった。後半12R1号艇を逃げきっても、予選トップ返り咲きは苦しいだろう。代わって予選トップ争いは、6R終了時で1位・関浩哉、2位・石丸海渡、3位・池田浩二の3人が有力になった。
(photos/チャーリー池上、text/畠山)