BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

速報③9R~11Rの勝負駆け情報などなど

★5R~8R勝負駆けダイジェスト

5R
 外から攻めきる選手なく、谷村一哉の逃げきりかと思った瞬間、5コースから恐ろしい鋭角ターンで⑤新田雄史のまくり差し一閃!! 前検から徐々に機力ダウンし「迷走モード突入か」と見ていたが、レース直前に「イケる!」の手応えを掴んだ(本人談)。6・50で準優にも当確ランプを点したが、ターン回りが来たときのこの男の怖さが肝に銘じておきたい。
 一方、地元の絶対エース②池田浩二は新田から起きざりにされる3着で、まだパワー面の不安は拭えないところ。後半11R4号艇は【5着で6・00】だが、ボーダー変動も含めてまったく安全圏とは呼べないだろう。

f:id:boatrace-g-report:20210827185138j:plain

6R
 超速報でお伝えしたとおり、連勝でトップ確定だった⑥白井英治が5着大敗。前付けで2コースまで潜り込んだが起こしから付いて行けず(←57号機の弱点)コンマ27のドカ遅れ。逆にコンマ02まで踏み込んだ4カドの中島孝平に軽々とまくられてトップ争いから大きく後退した。10R3号艇は「準優1号艇を狙う勝負駆け」と言っていいだろう。タッチSで殊勲を挙げた中島も、11R2号艇(1着8・00)であわよくば準優を狙えるポジションまで浮上した。2着の上野真之介は6・67で予選フィニッシュ。

f:id:boatrace-g-report:20210827185209j:plain

7R
 蓋を開けてみれば脱落者続出で6人ともに「準優ボーダー勝負駆け」とは無縁。ただひとり③原田幸哉だけが別次元の「1着で予選トップ」という勝負駆けだからして、モチベーションが違い過ぎた。3コースから唯我独尊のコンマ06で内の瓜生・松井を一撃粉砕。1マークを回った瞬間に予選トップを確定させた。恐るべきスタート力、恐るべきパワー! 実戦で分かるとおり相棒の72号機はスロー起こしでもまったく不安はなく、残り2度のイン想定でも機力に関しては「逃げて当たり前」と太鼓判を押しておこう。

f:id:boatrace-g-report:20210827185236j:plain

8R
 ③松尾拓が3コースから鬼気迫るスリット足で突出。メーカー62号機の完全復活を思わせたが、絞めまくりを躊躇してワンテンポ遅れのまくり差しに構え、まくられ差されて自滅の4着。予選6・00で暫定20位に下落した。若さを露呈したか。この流れでインの丸野一樹が千載一遇の逃げきり10点GET。6・17では当確ランプに届かないものの、かなり有望なランクまで押し上げた。なお、2着以内なら準優1号艇が濃厚だった⑥毒島誠は5着=7・67で暫定3位の座を白井英治に明け渡した。

 さてさて、7Rで予選トップが確定したため、今日の終盤戦の焦点は準優ボーダー争いに。18位ボーダーラインは8R終了時点で6・17(丸野)まで下落。当欄では最後まで想定6・00の計算で勝負駆け条件をお伝えします。

★9R~11Rの勝負駆け

f:id:boatrace-g-report:20210827185314j:plain

9R
①今垣光太郎B+ ☆
②峰 竜太 B ③
③磯部 誠 B+ ③
④石野貴之 B+ ①結果待ち
⑤羽野直也 B+ ④
⑥佐藤 翼 B+ ④

【見どころ】後半戦でもっとも過酷なサバイバルカード。前検から機力アップの気配が見られない峰にとって危険なメンバーが揃った。外の磯部、石野ともにストレートは上位レベル。ツープラトンの猛攻を浴びたら準優圏外にぶっ飛ぶ可能性は低くない。微妙だが1着5・80の石野がその気になって攻めるようなら、羽野、翼のスピードがモノを言う穴展開もありえる。

f:id:boatrace-g-report:20210827185351j:plain

10R
①湯川浩司 B ―
②岡崎恭裕 B ―
③白井英治 S ☆
④岩瀬裕亮 B+ ☆
⑤桐生順平 C ―
⑥西山貴浩 B+ ①

【見どころ】ボーダー6・00なら大外枠の西山だけが超タイトな勝負駆け! ここは気合の前付けもありえるところ。白井まで受け入れて126/345などという隊形になったら、ダイナミックな空中戦に発展するだろう。ちょいと気は早いが、優勝戦の予想ファクターとして白井57号機のセンター筋からの行き足~伸びの部分を再チェックしておきたい。隙あらば幸哉72号機を倒しきるだけのパワーがあるやなしや、を。

11R
①平本真之 B+ ☆
②中島孝平 B+ ☆
③濱野谷憲吾A ④
④池田浩二 B ⑤
⑤篠崎元志 B+ ☆
⑥茅原悠紀 B+ ④

【見どころ】ここを逃げきれば予選2位=準優1号艇当確の平本のモチベーションに抜かりはなさそう。ただ、スリット足のいい濱野谷、地元で絶対に予選落ちは許されない池田のセンター勢がスタート攻勢をかけると穴展開も。外2艇もパワー上々だけに、まくり差しズッポリの展開も想定しておきたい。
※今日はバタバタで『穴・極撰』は休みますが、このレースの【③=⑥-全】という無理筋舟券は買ってみたいと思います。(photos/シギー中尾、text/畠山)