優勝戦メンバーは、ひとまず4R発売中までは大きな動きなし、である。2R発売中に池田浩二がモーターを装着し、もしかしたらその前には整備など行なっていた可能性はあるが、例によって整備室の様子は見ることができないので何とも言えない(これまた例によって直前情報ご確認ください)。昨日配信した『週刊BOATBoy』では彼に突撃インタビューしていて、最終日の作業については「ペラ」としか言っていないので、その通りだとするなら……という程度にとどめておく。
ペラ調整は、濱野谷憲吾がいつも通りに早くから始めていた。これはもうルーティンであって、優勝戦だからとか何だとか、まるで関係ないわけである。ただ3R発売中には一部のゲージを片付け始めていたので、今日のための調整のおおむねの方向性は定まったか。
ゲージを片付けていたのは濱野谷だけではない。白井英治もペラ室にいて、早くから調整を始めたのかと覗き込んだら、まさにゲージの整理をしていただけなのであった。これがまたなんとも丁寧な片付け方であって、几帳面な性格がうかがい知れる。
SG初優出の丸野一樹も3R発売中にゲージをキャリーバッグに詰め込んでいて、前半の時間帯はひとまず帰郷準備にあてているようだった。どうだろう、昨日までよりは少しカタい感じがするのだが。6号艇とはいえ、初めて味わうSG優勝戦。多少なりとも緊張感が高まっていてもおかしくはない。
1号艇・原田幸哉も同じく。昨日の足色を見ていたら、もう微調整で十分なはずで、気候もそれほど変わっていないのなら、調整の方向性に狂いはないだろう。内心の深いところまではうかがいようがないが、予想通りにリラックスした雰囲気。印象だけで言えば、原田と丸野のカポックの色は逆なのかとも思えたりする。レース直前になってどうなるかは、何とも言えないところではあるが。
平本真之も特に作業を始めてはいなかった。3R発売中にヤマト運輸のトラックがピットにやって来ていて、その数分後に伝票を手にしていた平本を見かけたので、おそらく応対を受け持ったのが彼だったということだろう。最終日ということで事務的な仕事も多々あるわけで、まずはそれらに追われる前半の時間帯、ということか。あ、そうだ。1R展示前には試運転を走っているところを見たんだった。かなり早くから動き出して準備をし、レースが始まってからはもろもろの雑用をこなす、というほうが正しいのかも。いろんな意味でやるべきことをすべてこなして、晴れの地元ファイナルに臨む平本である。(PHOTO/中尾茂幸 池上一摩 TEXT/黒須田)