BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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大村クラシックTOPICS 初日

明日は万舟の嵐かも!?

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 嗚呼、やはり大村SGはインコースが強かった。2022年のSG開幕デーは、インコースが12戦10勝! 特に後半は無敵モードに突入し、6Rの①藤山翔大~12Rドリーム戦の①原田幸哉まで怒涛の7連勝で穴党の出番は皆無だった。万舟決着は5Rの一発のみ。
「やっぱ大村で万太郎を召し取るのは至難の業だなぁ」
 などと嘆く穴党ファンもおられるだろうが、まだまだ諦めるには早すぎますぞ。1年半前の大村ダービーの万舟決着は16発で、日別の出現数はこうなのである。

★初日=1発
★2日目=4発!
★3日目=5発!
★4日目=2発
★5日目=2発
★最終日=2発

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 初日は今日と同じ万舟1発だったが、2日目と3日目に過半数の9発が大乱舞!! 確率的な根拠はないけれど、「明日もあさっても4、5発の万舟が飛び出す!」と勝手に信じてもいいじゃないっすか。少なくとも私・畠山はこのダービーデータを重視し、明日とあさっては穴舟券の絨毯爆撃を降り注ぐことと決意した次第だ。場合によっては複数の『穴・極撰』をアップするかもなので、興味のある穴党読者はお付き合いくださいまし♪

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 さてもさても、イン天国の大村らしい平穏な1日だったというのに、初日にして【断然の優勝候補】と呼ぶべきレーサーが出現してしまった。今日、5コースから唯一の万舟券を叩き出した毒島誠!
「なんだよ、ハナからV候補じゃん、オールスターのトップ当選だし」
 と思った読者は多いだろうが、今日のブス君はいつにも増して神掛かっていたのですよ。6号艇の前半5Rは、④古澤光紀がピット離れでスコンと遅れて望外の5コースGET。得意のコースから凄まじい切れ味のまくり差し⇒鬼気迫る追い上げで逆転の1着をもぎ取った。もちろんレースっぷりも天晴れだったが、コースの利がバカでかい勝利でもあった。
「ラッキーでした♪ 大村の水面は広くて6コースが遠いんで、5コースは本当に助かりました」

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 レース後のインタビューで声を弾ませたブス君だったが、後半9Rもまた“コースの利”が舞い降りる。1号艇の茅原悠紀が帰郷し、2号艇の毒島が悠々の1コース進入! まんまインから危なげなく逃げきって、ピンピン20点のロケットスタートだ。自らの1号艇を温存しつつ……ちなみに、勝ちタイムの1分46秒9も今日の断トツ数字。昨夜の前検ではほとんど目立たなかったはずだが、いきなり初日で答えを見出したのか。
「モーターはずっと重たい感じなので、きっとボートですね。実績のあるボートだし、このおかげだと思います。まっく分かんないですけど、ボートの力って大きいと思います」
 運よしリズムよしボートよし。ただでさえ凄まじい力量を持つナイターキングが、初日にして大きなアイテムを2つも3つも拾ってしまった。これはもう、「優勝の最有力候補」と謳っても構わないだろう。で、もはやこの最強の戦士を打ち倒せる輩がいるとすれば、どこぞやの“怪獣”しかいない気がするのだが、どうだろうか。

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 そんな絶好調のブス君も込み込みで、初日12レースを観戦しての独断パワー評価をざっくり列挙しておこう。

初日の独断パワー評価

★S~A級(抜群レベルかも?)

長田頼宗、椎名豊、遠藤エミ

★A級(ほぼ上位級で間違いなし)

羽野直也、池田浩二、船岡洋一郎、田村隆信、毒島誠、山崎郡

★B+~A級(中堅上位はある)

板橋侑我、寺田祥、林美憲、中野次郎、丸野一樹、瓜生正義、前田将太

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▼D~E級(現時点でかなり苦しいワーストレベル」

今泉友吾・栗城匠(回れない)、磯部誠(キャリアボデー交換も全部の足が弱め)下出卓矢(伸びない)、菅章哉(まるでパンチがない!)

☆特殊パワー

藤山翔大=例によって伸びトップ級。【7R5号艇・12R2号艇】の明日は伸び中心にさらにパワーアップする可能性大。
(photos/シギー中尾、text/畠山)