BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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丸亀レディチャンTOPICS 初日

今シリーズは穴党が儲かる??

 丸亀レディチャン初日は1号艇=インコース5勝7敗で、万舟は2発。昨夜の『展望BOATBoy』で【イン6勝・万舟4発】と予言したのだが、微妙なズレが生じてしまった。3R9940円と11R9960円が惜しかったなぁ(苦笑)。ま、そんなこんなで明日以降の舟券作戦に役立つかも知れないので、過去5大会の結果も一挙にお伝えしよう。

2017年 芦屋大会 小野生奈V
★初日  1号艇5勝 万舟2発
★2日目 1号艇5勝 万舟4発
★3日目 1号艇3勝 万舟5発
★4日目 1号艇5勝 万舟5発
★5日目 1号艇8勝 万舟4発
★最終日 1号艇7勝 万舟2発
トータル 1号艇33勝39敗!/万舟22発
【短評】芦屋=イン天国としたものだが、過去5年で1号艇の敗戦率&万舟出現数が断然トップ! 極めつけは3日目で、1R~9Rまでまさかまさかのイン9連敗!! 6R~9Rまで万舟4連発という荒れっぷりだった。

2018年 桐生大会 山川美由紀V
★初日  1号艇8勝 万舟2発
★2日目 1号艇8勝 万舟2発
★3日目 1号艇6勝 万舟3発
★4日目 1号艇4勝 万舟5発
★5日目 1号艇10勝 万舟3発
★最終日 1号艇6勝 万舟1発
トータル 1号艇42勝30敗/万舟16発
【短評】大荒れ芦屋大会から一転、人気のイン選手がしっかり逃げきる日が多かった。ただ、その反動で4日目はインがボコボコに叩かれ、400倍前後の超大穴が3発も乱れ飛んだ。

2019年 蒲郡大会 大山千広V
★初日  1号艇10勝 万舟1発
★2日目 1号艇7勝 万舟3発
★3日目 1号艇5勝 万舟3発
★4日目 1号艇7勝 万舟5発
★5日目 1号艇8勝 万舟4発
★最終日 1号艇9勝 万舟1発
トータル 1号艇46勝26敗/万舟17発
【短評】過去5年でもっともガチガチの本命決着シリーズ。インが圧倒的な強さを誇ったが、その割には万舟17本(1日平均3本弱)とソコソコ頻出。ピークは桐生大会同様4日目だった。

2020年 多摩川大会 平山智加V
★初日  1号艇7勝 万舟1発
★2日目 1号艇3勝 万舟3発
★3日目 1号艇6勝 万舟2発
★4日目 1号艇6勝 万舟2発
★5日目 1号艇7勝 万舟2発
★最終日 1号艇6勝 万舟1発
トータル 1号艇35勝37敗/万舟11発
【短評】東都圏4場でもっともインが強い多摩川だが、6日間トータルで1号艇が負け越し。2日目の3勝9敗を筆頭に、外の艇が暴れ回るシリーズだった。ただ、「人気が割れる東都」を反映してか、万舟は過去5年で最低の11発に留まった。

2021年 浜名湖大会 遠藤エミV
★初日  1号艇5勝 万舟4発
★2日目 1号艇6勝 万舟1発
★3日目 1号艇5勝 万舟0発
★4日目 1号艇9勝 万舟2発
★5日目 1号艇5勝 万舟3発
★最終日 1号艇7勝 万舟2発
トータル 1号艇37勝35敗/万舟12発
【短評】4日目のイン9勝を除いて、日々1号艇vs2~6号艇が互角の接戦に。勝ったり負けたり、もっとも女子戦らしい6日間と言えるかも。3日目はイン7敗ながら万舟0発
というレアケースが発生。これが過去5年30日間で唯一の万ゼロデーだった。

5年間の総トータル
★1号艇=193勝167敗 1着率53・6%
★万舟=78発 1日平均2・6発

 一連のデータを受けての雑感を記しておこう。
★当然だがSGより1号艇の1着率がかなり低い。バラつきこそあれ「レディチャンの1号艇は1日6、7勝くらい」とざっくり見積もっておきたい。
★その年々によって【堅いシリーズor荒れるシリーズ】の偏りが見られる。その傾向をいち早く予測できれば、6日間の舟券を上手に立ち回れるかも?
★オカルトの領域かもだが、「初日の1号艇が強いと堅いシリーズ/弱いと荒れるシリーズ」という傾向が見られるのだが、どうか。
★ただ、どんなに堅いシリーズでも、どこかのタイミングで「1号艇が弱体化する日」が出現する。そのリバウンド・デーをしっかり予想できれば、思わぬ好配当にありつけるかも。
★ほとんど毎日、何本かの万舟が飛び出す。そして、6日間のどこかで4、5本レベルの大荒れデーが出現する。【イン弱体デー=万舟多発デー】とは限らないのだが、万舟の魚群探知機は日々しっかり整備しておきたい(笑)。

 こんな感じか。さてさて、今日の【1号艇5勝/万舟2発】というスタートは、果たして大荒れシリーズの予兆なのか、たまたまインが弱かっただけなのか。自称・穴党の私としては、希望的観測も含めて「前者」のパターンを切に祈るとしよう。

 さてさて、初日を観ての雑感も書き殴っておこう。

今日イチ伸び――る人機はやっぱり……!!

 予想はしていたが、たとえ4カドに引いてもスリット同体からインまで叩き斬るモーターパワーは見当たらず。最近の傾向=「エンジンの優劣とは無関係に、特定の選手が異次元の伸び足を創る」どおり、今節も高田ひかるが初日にしてモンスター級の伸び足に仕上げきった。
 正確には、後半7Rから。前半2Rはスタ展からもっさりしていて、むしろ回り足に余裕がありそうな見え方だった。それが7Rには別人ならぬ別ペラに変貌。展示タイムから6秒68という今日イチの数字を叩き出し、実戦も6コースからインまでは届かなかったものの、実にらしい伸び足で内艇を次々に絞め込んでいた。
 でもって、明日のひかるは5R2号艇。ひかると藤山翔大(今はF2で苦戦中)に共通している「2日目には伸びだけでなく出足系統もアップ」という贅沢仕様が完成すれば、ひかるの十八番でもある2コースジカまくりの可能性大。「1号艇の香川素子が伸び返して大競り」なんて展開になれば、100倍や200倍では収まらない可能性もある、とお伝えしよう。展示タイムに注目!

F2戦士にご用心!?

 今節はF2という重いハンデを背負ったレーサーが3人。谷川里江、清水沙樹、松尾夏海なのだが、この3人が3人とも不気味な穴ムードを醸し出している。
 まず、3Rで2コースから豪快な差しをぶっ込んだ夏海は、明らかに出足~行き足のツナギ、旋回のサイドの掛かりがいい感じ。伸びはチョボチョボでも、元よりスタート勝負に出るはずもなく、このハッとさせる出足系統は常に警戒すべきだろう。娘との約束「節間2勝」を明日の【7R1号艇】で決めてしまうかも?
 

 で、昨日の前検タイム(2位)から妖しい雰囲気を感じさせる清水沙樹は、今日の4Rでも6秒72という出色の展示タイムをマーク。イン戦でスタート負けの4着を喫してしまったが、S覗いた中村桃佳相手にグイグイ伸び返した足は不気味そのもの。6Rでしぶとい粘り腰を魅せた谷川姐さんともども、人気の盲点になったら是非とも舟券に絡めたい存在だと思った次第だ。(photos/シギー中尾、text/畠山)