BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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『傷だらけのエース??』8号機は憲吾の手に!

(抽選前のつぶやき)

 さあ、『地元の大スター 池田浩二』(対岸の巨大オブジェ)が絶好調で参戦するとこなめダービーの開幕です! この大本命・イケコーが何号機を引くか、は地元ファンのみならず全国のファンが注目するところでありましょう。

 とこなめモーター群は、去年の12月9日が初下ろし。たっぷり10カ月以上も使いこなされた成熟モーターなんですが、現状「エース機はどれ?」と聞かれたらちょいと言葉に窮するところ。
 いや、つい夏頃までは『若松セブン』にも負けない『とこなめエイト』=8号機が絶対エースだったのですよ。特に行き足~伸びが抜群で、私好みのハードパンチャーとして寵愛しているモーターでもあります。5月末の優勝戦の転覆で足落ちしたものの、その後は徐々に回復して「完全復活かっ!?」と思ったものですが、どうにも直近の気配が重苦しい。9月末の齊藤大将~10月頭の鈴木賢一の伸び足が「?」どころか「??」くらい平凡な見え方だった。
 ど、どうしたん8号機????
 と半信半疑でとこなめに乗り込んだ私・畠山なのであります。さてさて、こうした不穏な流れを踏まえつつ、今節も信頼度抜群の三島敬一郎『エン魔帳』からとこなめのトップ10を紹介します!

☆三島敬一郎のとこなめ十傑
63号機(46.2%) A++ 近況は動き一番の感じで二の足、スリット足と力感満点
60号機(40.6%) A++ 全体的に上位級の動きで、特に直線系統は割増の印象だ
26号機(41.7%) A+ 転覆の影響で足落ちしたが、それでも中間速中心に上位
48号機(43.0%) A+ 出足中心に上位級の動きで、レース足に反映していて抜群
9号機(43.9%) A 直線系統は上位に近い印象で、近況は良い状態を維持!
6号機(45.0%) A 新ペラ交換あるが、本体素性はしっかりしていて調整次第
20号機(40.5%) A 近況乗り手に恵まれていないが、実戦足中心に良い感じ
8号機(46.8%) A 若干の足落ちは否めないが、出足、直線とまだまだ狙える
46号機(41.3%) A 直近の転覆でも足色に変化なし。行き足系統はキープ!
2号機(38.3%) A スリット足の繋がりが良く、ターン出口の押し具合も良い

 や、やはり三島も【S】ランクが不在っすね。たま~に登場する【A++】が三島の揺れ動く心を暗示しております。「な、なにかしらにSを授けたいけど、やっぱソコまでは……><」みたいな。わかるなぁ。
 三島トップ指名の63号機は、初下ろしから丸々半年に渡って優出ゼロと目立たない存在でした。が、6月18日に藤田靖弘が初優出(6着)してから暴走モード突入。次節からの優勝戦は【伊藤誠二3着⇒松下直也2着⇒松井洪弥1着】という見事なカウントダウンVで完全覚醒した印象です。三島短評どおり「力感満点」の昇り竜ってな感じなのですが、文句なしの【S】かと言われると、私もちょっと首を捻っちゃいますかねぇ。
 三島が同じくビミョーな【A++】を授けた60号機は、ちょうど1カ月前の山崎裕司が半端なかった。力強い行き足でスリットを制圧しつつ、あれよあれよの111211①=準パーフェクトV! で、このシリーズの足色なら【S】当確という見え方でしたが、次節(直近)の松下誉士が「あれれ、悪くはないけど……」程度でしたかね。それもあっての寸止め評価だと思います。
 そして、最近の私がいちばん楽しみにしているのが三島・第三席の26号機! 時に8月下旬に地元の北野輝季が優勝したときのストレート足は半端なかった。ただ、三島短評にある通り、直後の木場雄二郎が転覆してから気配ダウン。それでも、伸びフェチの私としては「現在のとこなめモーター群の中ではトップ級のパンチ力」とお伝えしておきます! まだ未確定だけど、前検の気配次第ではこの26号機と舟券心中しようかなぁ、などとも思っておりま~す。

 そしてそして、初下ろしから長らく絶対エースと君臨した8号機に対する三島評価は、第八席……確かに、ここ2節の頼りない足色を見た以上、このあたりの席次が適切なのかも。もちろんパワーの底力は間違いなくトップ級なので、SGでの完全覚醒があっても不思議じゃないっすね。この、やや落ちぶれたエースを誰が引き受けるのか。こちらも大いに注目したいっすね。
※ちなみに、Sスポーツ・K出記者からの「とこなめトップスリー」は【8号機(下降気味だが)、9号機(池田浩二が6月周年で好評価)、63号機(伸び。上田龍星が6月周年記念で優出3着)】とのこと。やはり8号機は地元の記者さんの評価も上下に揺れ動いているようです……。

(いざ、抽選結果!)

 今節もあーだこーだでモーター抽選結果を速報スタイルでお伝えします。

☆三島十傑のパートナー
63号機(46.2%) A++ =関 浩哉
60号機(40.6%) A++ =河合佑樹
26号機(41.7%) A+ =馬場貴也
48号機(43.0%) A+ =深川真二
9号機(43.9%) A =上平真二
6号機(45.0%) A =守田俊介
20号機(40.5%) A =茅原悠紀
8号機(46.8%) A =濱野谷憲吾
46号機(41.3%) A =赤岩善生
2号機(38.3%) A =椎名 豊

 まず、三島トップ指名の63号機をGETしたのは、最近絶好調モードの関浩哉!! アウトから一撃で仕留めるスピードがあるだけに、実に目が離せないタッグが誕生しましたね。第二席の60号機は河合佑樹で、私もトップ級の伸び足として期待しまくりの三島第三席・26号機は馬場貴也が引き当てました! 

 もしかしたら「汚れた宝物」かも知れない数字エースの8号機は、東都のエース・濱野谷の手に渡りましたね。果たして、選手のみならずモーターも“古豪復活V”となるのか。憲吾の腕前に注目しましょう。
 最後に、地元の大スター池田浩二とコンビを組む相棒は……61号機。残念ながら、2連対率32%にして三島もK出記者もまったくのノーマークエンジンであります。負けられない大スターが早くから大整備に動くのか、こちらの動向も要チェック!(text/畠山)