BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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やったぜデビュー2勝目!の2日目前半のピットから

 2日目団体戦の一発目、5Rで西丸侑太朗が4コースから差し切り1着。完全に人気の盲点となっていたから、7万超の特大マンシュウが飛び出した。なにしろ、これがデビュー2勝目だから、人気薄も致し方なし。そんな下馬評を打ち破って、さらには外枠ルーキーズにポイントをもたらしたのだから、大殊勲である。

 水神祭は2月23日だったから、約2カ月半ぶりの1着。西丸はさすがに満足した表情だ。やっぱり1着って気持ちいいよね! そこからが西丸にとっての未体験ゾーンで、初の勝利者インタビュー登場や、記者さんに囲まれての取材、さらには「週刊BOATBoy」にも出演している岩崎彩加さんによる取材など、こんなにざわつくレース後は初体験だったことだろう。こういう目立つ大会で勝つと、きれいなお姉さんが話を聞きに来てくれるんだぞ。これに味をしめて(笑)、ガンガン勝ち星を増やしてくださいね。

 まったくの好対照だったのが、このレースにおける内枠レディースのエース的存在だった今井裕梨。1号艇の西岡育未とともに人気を集めながら、まさかの6着大敗である。ここまで大きな着を並べてしまっていることもあって、レース後はまさしく痛恨の表情。ほんとに心が痛そうな、しかめ面だったのだ。なんとか巻き返しをはかりたいところだが……。

 6Rは6号艇の塩崎桐加が6コースから激勝。5カド村上奈穂の攻めにきっちり乗ってみせての差し切りだ。塩崎は昨日は1号艇で大敗。後半は2着と持ち直して、今日は6号艇での勝利と、まさに帳尻を合わせた格好。しかしながら、塩崎の表情はまったく緩まず、真摯な表情を見せたレース後であった。まだまだ機力的には上積みが欲しいところだろうか。

 このレース、塩崎が勝ったものの、2~4着が男子勢で、そのままならポイントはルーキーズにわたるところだったが、村上を弾き飛ばした藤森陸斗が不良航法をとられてしまい、レディースがポイント獲得。接触もあったことから、ある程度は覚悟していたのか、藤森は2着であがってきながら、かなりバツの悪い表情を見せていた。もちろん違反は避けるべきだし、団体ポイントを手放すことにつながったのも痛恨、ここは反省するべきだろうが、しかし同時にこれもまた勉強だ。ルーキーたちはこうした失敗を糧にしていかなければならないし、またそれでいいのだと思う。もちろん村上にも頭を下げていたし、めげることなく明日からも奮闘を!(PHOTO/池上一摩 黒須田 TEXT/黒須田)