BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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感想戦&準優メンバー!

 勝負駆けデーをつらつら観戦しての感想をいくつか。
 まず、準優1号艇を巡る戦いは、順当に磯部誠、石野貴之、平本真之で落ち着いた。順当などと書いたが、2日目に【V確率は石野52%×平本12%×他36%】と予言した時点では、磯部の存在は【他】のちっぽけな片隅に過ぎなかった。
 それがあれよあれよのシリーズリーダーに輝いたのだから、とりあえずは私自身の不明を恥じるしかないな。そして、前検では中堅レベルにしか見えなかった37号機に活を入れ、ミスのないスピード旋回でオール3連対を維持し、最後は超カッチョイイ1着勝負駆けを決めた磯部には手放しで讃辞を贈りたい。

 とは言え、シリーズリーダー=優勝ではないからして、まだまだ私の予言を「早とちり」と断言することはできない。予選2位ながらパワーでは磯部より上と値踏みしている石野、今日は2コースで大敗したけど不気味な回り足を誇る平本。このふたりを筆頭に強敵&伏兵が鈴なりの今節、「磯部、おめでとう」と言うにはまだまだ早いと思っている。

 それから、たったひとりの地元レーサー寺田祥が、尻上がりの成績で準優好枠をGETした。あっぱれ、だ。前検、初日あたりは起こしからもっさり重い見え方で、「今節は苦戦必至かも??」と不安視したものだ。

 が、キャリアボデー交換にはじまり、賢明な整備で日に日にパワーアップ。私の見立てでは最初に課題の起こしが軽快になり、続いてサイドの掛かりがしっかりし、そして昨日からスリット近辺の行き足~伸び足まで上積みできた。残念ながら今日の8Rは4コース差しが丸岡正典と接触~失速で4着に敗れたが、すんなり回れれば2着は外さない勢いだった。明日は準優2号艇からどんな勝負手を放つか。前検の脆さを微塵も感じさせない今ならこの難関を突破して、まんま頂点まで突っ走っても不思議じゃないだろう。

 それから、ザックリとした感想だが予選7位~14位、つまり準優の3~5号艇あたりに、スリット近辺の行き足やそっから先の伸び足が輝いている選手が鈴なりな気がするのだがどうか。たとえば菊地孝平、たとえば坪井康晴、桐生順平、徳増秀樹、茅原悠紀……まくるかどうかはともかく、スリットからにょっきり覗きそうな面々ばかり。ここは徳山だからして多大な期待は禁物だけど、自称・穴党としてはちょっぴり万太郎ドリームが拡がる役者が揃った気がしてならない。
 と、雑感をバラ蒔いたうえで、明日の準優メンバーを紹介しよう。

準優勝戦

10R
①平本真之(愛知)
②寺田 祥(山口)
③坪井康晴(静岡)
④桐生順平(埼玉)
⑤柳沢 一(愛知)
⑥河合佑樹(静岡)

11R
①石野貴之(大阪)
②片岡雅裕(香川)
③萩原秀人(福井)
④徳増秀樹(静岡)
⑤茅原悠紀(岡山)
⑥椎名 豊(群馬)

12R
①磯部 誠(愛知)
②馬場貴也(滋賀)
③菊地孝平(静岡)
④池田浩二(愛知)
⑤羽野直也(福岡)
⑥魚谷智之(兵庫)

 ね、なんとなく、センター筋がざわざわしている気がしませんか??(photos/シギー中尾、text/畠山)