BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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児島オーシャンTOPICS 2日目

オーシャンカップの裏技

 さてさて、今節もオーシャンカップの裏ミッションをお伝えしよう。云わずと知れた『THEダービー勝負駆け』。昨日までのダービーボーダー7.22の近辺でヒリヒリしている選手は、この面々だーー!

ダービー勝負駆け選手

★★西村拓也 7.31(30日~徳山)
★★平本真之 7.30(27日~江戸川)
★★★井口佳典 7.27(29日~桐生)
★★★深川真二 7.26(27日~大村)
★★★★中島孝平 7.25(28日~若松)
★★★★宮地元輝 7.25(29日~鳴門)
――ダービーボーダー7.22――
★★★★★椎名 豊 7.21(27日大村)
★★★★★瓜生正義 7.20(27日~福岡)
★★★★★寺田 祥 7.18(ラスト勝負!)
★★★★★西山貴浩 7.13(27日~福岡)
★★★萩原秀人 7.09(30日~徳山)
※勝率は昨日まで。★印は勝手にヒリヒリ度

 以上の11人あたりが大なり小なりダービーを意識しながら走るはず。ただ、予選・準優・優勝戦は他の選手も気合パンパンだからして、舟券的な狙い目は「5日目と最終日の敗者戦に回った選手たち」。そのあたりの詳細は、また5日目の朝に速報スタイルでお伝えしよう。

 で、現時点でひとりだけ強調するなら、今節が最終選考となりそうな寺田祥か。ざっくり計算すると、「今日の1走も含めた残り6走前後で3着平均ならギリギリ当確」ってな感じ。でもって、今日の5Rはしぶとい走りで2着(SG点増しで10ポイント)をもぎ取ったから、蒲郡ダービーの門戸にほんのちょっぴり近づいたと思っていいだろう。明日以降も寺ショーの勝負駆けに注目!!
 おっと、ここまで書いたところで、9R⑥椎名豊が激痛のフライング……あるいは、ダービー勝負の気合がちょっぴり強めに背中を押したのかも??
 

 ここからは通常のTOPICSをば。エコ贔屓と呼ばれようと、今日も書かねばなるまい。↑椎名が6コースからハミ出してしまった9Rで、インコース守屋美穂はなんとなんとコンマ00!!!!!!! スリット線にめり込みながらもギリギリセーフ&その踏み込みを十二分に生かしてインから豪快に逃げきった。なんちゅうド根性にして、なんちゅう幸運!

 単なるイン逃げなのでこれ以上は膨らませないが、昨日から131着=8.67で予選折り返し。明日の守屋は【4R5号艇】の一発勝負で、もしも1着ならば4日目を待たずに準優ボーダー6.00の当確ランプが点る。いや、それどころか9.00だからして、暫定トップまでありえるだろう。明日の12時過ぎに注目!

 最後にちょこっと機力評価をば。いやぁ、今節のパワー相場はめっちゃ難しい! 私の鑑定眼がブレてるだけかも知らんけど、「あ、こりゃダメ、重症っしょ」と匙を投げた人機がアタマで突き抜けたり、「惚れ惚れするほどレース足がいいじゃん!」と惚れ込んだ直後に惨敗を喫したり……実に掴みどころのないまま2日目を終えてしまったのだが、それでも私なりに上位クラスと鑑定した人機だけを列挙しておこう。

★磯部 誠40号機【出A・行S】中間着に甘んじているが、昨日よりもスリット足がアップしてVを狙えるパンチ力!
★馬場貴也28号機【出S・直A】凄まじいターン連発で3連勝。正味の機力は測りにくいがサイドの掛かりが絶品なのは明らか。
★茅原悠紀20号機【出A+・直A】かつての伸び型から出足強力なバランス型に変身。ドリーム6着~今日も絶好枠で2着と煮え切れないレースが続くが、しっかり合わせきれば十分に挽回できるパワーだと思う(やや歯切れ悪しw)。

 バレバレだけど、これが今節のトップ3評価。やはりドリーム組がシリーズを引っ張る雰囲気がぷんぷん漂っており、下克上の起こりにくい大会だと思っている。特にドリーム戦から無傷の3連勝(1号艇は4日目まで温存!)で突っ走る馬場は、おそらく機力的にもV候補の一角に。今日の7Rの2コース差しといい、11Rの5コースまくり差しといい、馬場の超人的スピードを支えきるだけの馬力と機動力を感じさせた。SGの初日・2日目でここまでターン回りが仕上がった馬場を見るのは初めてかも?
 驚くほどではないが、ちょっとした数字も紹介しておこう。今節の上りタイムだ。

2日目までの上り時計トップ5
①馬場貴也 1分48秒4
②馬場貴也 1分48秒6
③太田和美 1分49秒0
④守屋美穂 1分49秒1
⑤馬場貴也 1分49秒4

 今節はタイムアタッカー毒島誠が不在だし、スピードスターとしては当然のワンツー独占ではある(むしろ第4位に食い込んだミポリンの方がちょいサプライズかも??) ただ、徳山グラチャンの馬場は目立った勝ちタイムを出せなかったから、やはり「今節のほうが調整がバッチリ合っている」という見方もできるだろう。明日の馬場は【6R6号艇・10R4号艇】とハードルの高い2走に立ち向かう。もちろん、ここも先頭で突き抜けるようなら、4日目の1号艇も込み込みでパーフェクトVの夢も膨らむだろう。

 上位級と見ている面々を続けよう。

★菊地孝平41号機【出A・直A↑】太田和美との合わせでも優勢で日に日にパワーアップ。
★守屋美穂69号機【出A・直A】一撃のパンチ力ないがくるくる回れる自在なターン足が魅力的。
★萩原秀人66号機【出A・行A】軽快なターン回りで先行できる選手にフィットしたバランス型。
★羽野直也12号機【出A・直A】外枠を克服しきれなかったがキラリ光る実戦足あり要注意。
★高田ひかる39号機【出B・直S】フライングでS封印も超絶の伸びは健在。常にアウト一発を警戒すべし。
★中島孝平16号機【出S・直B】今日は合っていない印象も合えば引き波越える出足・回り足。

 他では西山貴浩、太田和美、桐生順平、佐藤翼、笠原亮、篠崎仁志、前田将太などが中堅上位⇒上位を窺う好パワー。このあたりは明日、さらに詳しく紹介したい。(photos/シギー中尾、text/畠山)