BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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三国WチャレカTOPICS 3日目

独断パワー評価

 今節のSG組はパワー鑑定が難しいなぁ、どれも大差がないなぁ、特にワースト級の見極めが難しすぎるなぁ。などと初日から四苦八苦しているのだが、昨日の夜中にハタと気づいた。初下ろしから9カ月ほど稼働して、かなり信頼度の高い2連対率の上位34基が配分されたのだから、SG組のほとんどは「中堅以上」。実績的に劣悪なモーターは皆無だからして、比較が難しいのは当たり前。ワースト級の見極めが難しいのも当たり前なんですな。
 だから、昨日の当欄で「胸を張ってAランク以上と言える選手はふたりだけ」と書いたが、高いパワー相場を踏まえてすべて半ランクほど上乗せして鑑定することにした。改めて、Aランク以上と思われる人機をアップしておこう。

Sランク(抜群候補)

★毒島 誠=59号機

 初日のFで我慢のレースが続いているが、文句のつけようのない実戦パワー。特にターン回りの軽快さ、サイドの掛かりの強さ、回ってからの押し足は強力無比でガンガン追い上げが利く鬼足だ。直線の追い比べではそんなに目立たないから【出SS・直A】あたりか。三島敬一郎の見立てどおりの節イチ級パワーだけに、初日の勇み足が残念でならない。

★上條暢嵩=61号機

 ちょっとツキのないレース展開で着を落としているが、全部の足がしっかりしているバランス型。おそらく回り足系では毒島59号にやや劣り、逆にスリット足も含めた行き足~伸び足は優勢。錚々たるメンバーにあって人気の盲点になる可能性も高く、準優では「外枠から連に絡んで万舟」という皮算用なのだがどうだろう(笑)。【出S・直S】

Aランク(上位候補)

★今垣光太郎=55号機

 破竹の3連勝で書くまでもないのだが、とにかく初日のセット交換で大化けしたはず。特に上積みされたのは出足~行き足で、スタートまでの加速感が前検とはケタチになった。その後の伸び足は一息だが、その不足分を光ちゃんらしい質の良いスタートで補いきっている。【出A+・直B+】

★原田幸哉=72号機

 何度か書いたが春先の節イチ伸びーーるパワーからバランス型に変身。今節もスリットからちょい伸び~ターン回りもちょい強めという足色で、パンチ力がない代わりに弱点も見当たらない万能型パワーに仕上がっている。現状の足でも、乗り手ならではのバカっ早いスタートが炸裂すれば一撃大穴もありえるだろう。【出A・直A】

★羽野直也=73号機

 前節伸びーーる菅章哉が優勝。さてどう対応するかと見ていたら、あれよあれよと乗り手向きのバランス型に変貌した。パンチ力は激減したが、くるくる回って着を押し上げるターン回りは魅力的。それでも本人は「乗りにくい」とこぼしており、そのあたりが解消すればさらに切れ味の鋭いターンが見られそうだ。【出A・行A】

★菊地孝平=25号機

 25号機云々より、最近の菊地スタイル「行き足~伸び足がアップし、その先に出足が仕上がったり仕上がらなかったり」を踏襲しているか。突出した展示タイムほどの迫力はないが、今節もストレートで着実に伸びていく。今日は3コースから引き波をスッと超えるまくり差し。出足系統にも光明が差したかも。【出B+・直A+】

 以下も僅差だけど、とりあえずこの6人が私の中でのA以上。中堅上位まで列挙しておこう。

★桐生順平=昨日から伸び足アップで優勝を狙える足に!【出B+・直A↑】
★土屋智則=初日のセット交換で大幅アップ、今日も桐生と互角の激闘。【出B+・行A】
★山口 剛=スリットからスッと覗く行き足魅力、回り足は平凡か。【出B・行A】
★濱野谷憲吾=前検で行き足Sと見ていたが、転覆でその行き足がダウン。【出B+・行B+↓】
★田中信一郎=パンチ力は感じないがしっかり捌けるレース足。【出A・直B】
★瓜生正義=不発だったが今日は不気味なストレート足、一発警戒【出B・直A】

 などなど。以下も僅差で中堅レベルが鈴なり。とにかく念頭に置きたいのは「SG組は機歴的にどのモーターにも展開ひとつで勝ちきるだけの底力がある」で、おそらく今節のイン選手がコロコロ負けるのは、このあたりの背景もありそうだ。現状、機力劣勢に見えるのは篠崎元志、中島孝平あたりだが、このふたりですら軽視禁物とお伝えしておく。
 一方のGⅡレディース組は「余りものシリーズ」だからして、SGとは裏腹に底力のないモーターが目白押し。現状では中谷朋子、清埜翔子、堀之内紀代子(チルトを跳ねても理想の域まで伸びず)、西橋奈未、寺田千恵(今日の1Rはターン回りしっかり)あたりが、その非力さを甘受している気がするのだ゛゛がどうか。レディース組で上位と思われる面々も挙げておこう。

★藤原菜希=65号機

 121着の成績どおり、節イチ級のパワー全開。特に行き足~伸びが素晴らしく、レディース組でのSは明らかだ。ターン回りもしっかりしており、十分に下剋上Vを狙えるパワーとお伝えしておく。【出A・直S】

★岩崎芳美=68号機

 強い後輩にスピード負けの印象も、ターン回りの切れ味~出口の押し足はキラリ光る。ハナを切ってしまえば抜かれないレース足で、常にアタマ大穴を警戒しておきたい。【出A+・直B+】

★守屋美穂=26号機

 選手の力量もあるが、常にスリットからスーッと覗く行き足は要注意。道中の実戦足は五分かちょい優勢程度の見え方ではある。いつでもどころでもスタート攻勢が仕掛けられる足だ。【出B・行A】

★平山智加=32号機

 初日ドリームの追い上げを見て節イチ候補に挙げたが、その後の実戦ではやや迫力不足。悪くはないが、的な煮えきれないレースが続いている。過大評価分を補正して【出B+・直B+】。

★日高逸子=66号機

 前検と2日目、二度に渡って空恐ろしい展示時計を出したが、いざ実戦ではそれほど伸びて行かない謎パワーw 道中の追い上げはしっかりしており、レディース組の中堅上位はありそうだ。【出B・直A】

 他では遠藤エミ、田口節子も中堅はあって力量込みのV候補。細川裕子も悪くない見え方だったが、今日の転覆がちょっぴり心配かも?
 最後に、今日も賞金ランキングを添付しておきます。

★獲得賞金ランキング(3日目終了時)

1馬場貴也   13531  TR2nd当確、初日妨失
2峰 竜太   13366  TR2nd当確
3石野貴之▼  10909  TR2ndほぼ当確
4磯部 誠  10740  石野超えで2nd当確
5茅原悠紀    10402  GP当確、2nd激戦区
6濱野谷憲吾   9997  GP当確、2nd激戦区
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7桐生順平     9920  GP当確、2nd激戦区
8池田浩二     9560 GP当確
9羽野直也     9210 GP当確
10土屋智則     8159 GP当確、初日F
11山口 剛     8052 GP当確
12毒島 誠     7921 GP当確、初日F
13深谷知博▼  7664 GP当確
14平本真之     7035 GPほぼ当確
15中島孝平     6980 GPほぼ当確
16吉田拡郎     6775 GP有力も
17島村隆幸     6653  最激戦区
18篠崎元志     6611 最激戦区
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19菊地孝平     6596 最激戦区
20前田将太     6507 最激戦区
21今垣光太郎  6171 優出必須
22宮地元輝     6085 優出必須
23椎名 豊     6078 優出必須
25山田康二     5895 優出上位着
28原田幸哉     5792 優出上位着
31松井 繁     5631 準Vあたり
32片岡雅裕     5557 準Vあたり
33上條暢嵩     5483 準Vあたり
34瓜生正義     5454 準Vで?
38中田竜太     5328 ほぼ優勝
40田中信一郎  5307 ほぼ優勝
41西村拓也     5270 ほぼ優勝
42西山貴浩     5212 優勝
43白井英治     5166 優勝
46岡崎恭裕     5000 優勝

註/単位は万円。1万未満は切り捨て。19位以下はSGチャレカ参戦メンバーのみ記載。▼はチャレカ欠場。

★女子賞金ランキング(3日目終了時)

1遠藤エミ 4770 トップ当確
2守屋美穂    4231 QC当確
3長嶋万記    3844 QC当確
4渡邉優美▼ 3698 QC当確
5平山智加    3467 QC当確
6川野芽唯    3371 QC当確
7田口節子    3367 QC当確
8三浦永理    3340 QC当確
9浜田亜理沙 3261 QC当確
10高田ひかる▼3217 QC当確
11寺田千恵  2973 QCほぼ当確
12大瀧明日香 2840 超激戦区
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13中谷朋子    2796 超激戦区
14細川裕子    2786 超激戦区
15海野ゆかり 2738 超激戦区
16宇野弥生    2691 準Vで?
18堀之内紀代子2636 準Vで?
20日高逸子    2539 ほぼ優勝のみ
21藤原菜希    2480 優勝で?
22清埜翔子    2428 優勝で?
23西橋奈未    2332 優勝しても…
24岩崎芳美    2267 優勝しても…

註/単位は万円。1万未満は切り捨て。13位以下はチャレカ参戦メンバーのみ記載。▼はチャレカ欠場。(photos/シギ―中尾、text/畠山)