【1R】1日遅れのbirthday
勝負駆けてんこ盛りの4日目はいきなり波乱のスタート。人気のイン①平川香織がフライングをやらかすわ、バック3番手の⑥野田彩加が1周2マークでツッコミ(正確には追い抜き不良)=10点の減点を喰らうわ、てんやわんやの間に⑤刑部亜里紗がするする先頭に躍り出ていた。昨日で27歳になった自身への、1日遅れのバースデープレゼントだ。
勝負駆けとしては②薮内瑞希&④松本晶恵がともに2走18点という崖っぷちで臨んだが、薮内は2マークに不利を受けて4着~松本は追い上げ及ばず3着止まり。準優ボーダー6.00とすると、後半を待たずに赤信号が点った形となった。
【2R】新星・米丸が当確ランプ!
「残り2走で8点取れば6.00」としっかり貯金を蓄えていた①米丸乃絵が、インから堂々の押しきり完勝。さらに10ポイントを加算して、暫定5位に浮上するとともに後半9R5号艇を待たずに準優へ当確ランプを点した。つまり、9Rは準優好枠だけを目指す戦いに。水面下では「レディースチャンピオン勝負駆け」というオプションも隠されていて、22歳の急成長株がどこまで飛躍するのか、楽しみは尽きない。
同じくレディチャン勝負駆けの⑤津田裕絵は、4着ながら6.40で予選フィニッシュ。予選終了組としては準優当確の第一号レーサーとなった。逆に2着以内が欲しかった⑥浜田亜理沙は枠の遠さを克服できず5着大敗。ドリーム6着の悪いリズムを改善できないまま、事実上の予選敗退が決まった。
【3R】紀代子さまの逆襲
昨日までチルト3度で全国のファンを沸かせた①堀之内紀代子が、絶好枠を見据えてチルトマイナスで登場。安定感のある回り足で⑤宇恵有香の強まくりをブロックし、4日目にして待望の1着をGETした。この10点増しで後半11R4号艇は【2着=6.17】の勝負駆け。外に常勝・守屋美穂らがいて低いハードルではないが、たとえ18位でも滑り込んでしまえばロケット砲の出番。全国の穴党諸兄は、声を限りに「紀代子さま、どうか2着以内を!」と応援していただきたい。
さて、予選トップ争いの鍵を握る⑥實森美祐はアウトから鬼気迫る追撃をみせたものの、さすがにコースが遠く3着まで。暫定トップ守屋をギリギリ逆転できる可能性は残したが、【8R②實森1着&11R⑥守屋6着のみ】という絶望的な条件になった。つまり、8Rの實森が2着以下に敗れれば、その瞬間に守屋トップの当確ランプが点ることになりそうだ。
【4R】1日遅れのbirthday②
ミズキさん、あんたもかっーー!! 昨日31歳の誕生日を踏んだり蹴ったりの5着で終えた④安井瑞紀が、4カドからうっぷん晴らしのスタート一撃まくり。1Rの刑部に続いて1日遅れの誕生日を祝うとともに、全国の穴党ファンに321倍という特大のプレゼントを撒き散らした。ちなみに、昨日のTOPICS欄で「誕生日に大敗した翌日に1日遅れのバースデーWINがボートレース界のあるある」などと気の利いた予言を書いた私は、なぜか安井のお隣⑤神里琴音のアタマ決め撃ちで勝負してました、とさ。ワシのアホ(号泣)
勝負駆けとしては、2着に粘り込んだ②西橋奈未が当確ランプを点しつつ、後半10R4号艇は準優1号艇を目指す勝負駆け。地元の⑥海野ゆかりは5着に敗れ、後半12R4号艇は「2着で6.00」というタイトな条件が残った。
【5R】ズボ差し2連勝!
不良航法10点のペナルティをもらった⑤勝浦真帆以外はそれなりにヒリヒリ度の高い接戦カード。しかも人気の①岩崎芳美がスタートでやや凹んで大波乱の芽も生じたが、「②櫻本あゆみが冷静な差し回り~岩崎がイン残し」と内2艇で折り合いがついたため、2-1という穏やかな決着となった。昨日から2連勝の櫻本は6.80、イン戦で勝ちきれなかった岩崎も6.80フィニッシュで、明日の準優はセンター枠近辺になりそうだ。
一方、熾烈を極めた4着争いは常に勝浦がリードを保っていたが、是が非でも4着が欲しい⑥長嶋万記が最後の最後に大逆転。6.17で冷や汗の当確ランプを点した。
【6R】飛躍のジカまくり
初日から33332着と地味に舟券に絡んできた②平高奈菜が予選ラストで豪快なジカまくり一撃! 得点を一気に7点台まで跳ね上げ、準優好枠ゾーンまでジャンプアップした。さすがの底力。同じ実力者でも③遠藤エミはやはり苦境の真っただ中。奈菜マークで絶好のまくり差し展開も、引き波で尻もちをつくように後退して3着を取りきるのがやっとだった。12R1号艇は2着=6.17だが、パワー的には決して楽な勝負駆けとは思えない。(photos/チャーリー池上、text/畠山)