BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

THEピット――いよいよ……

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 1R発売中、装着場に置いてあるボートはわずか4艇。2人帰郷して全40選手だから、1Rと2R(展示ピット)も含めて実に36艇が水面、あるいは係留所にあるのであった。今日も朝から精力的だ! 装着場にボートを置いている選手も、何ものんびり過ごしているわけではない。五反田忍のボートにはモーターが積まれておらず、つまりは本体整備中。他の3艇にしてもプロペラは外れており、実際そのうちのひとり・高田ひかるはプロペラ室からあらわれて、水面に飛び出す準備を始めていた。

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 1R、高田綾がイン逃げ快勝! 高田は過去1年、1コースでわずか2勝(1着率7.1%)。2~4コースのほうが1着回数が多いという成績であった。それが、この舞台で見事に逃げ切り。ワタシも軽視していたわけで、大変申し訳ございません! 7月下関以来の逃げ切りということも関係あるのかどうか、とにかく笑顔笑顔の高田綾。周囲もなんだか嬉しそうで、実に幸福感漂うレース後なのであった。

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 で、なぜか爆笑渦巻いていたのが水口由紀の周辺。4着に敗れてしまっているわけだが、誰かが何かを突っ込んでいた模様(あやふやな記述ですみません)。それを受けて、水口はダハハと天を仰いで笑っていたのであった。悔しい敗戦には違いないが、笑い飛ばして次に進むのも大事かも! 9Rは6号艇だが、前向きに戦ってほしいところだ。

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 2Rは、今井美亜が逃げ切り。影をも踏ませぬ圧勝であった。ピットに戻った今井は、エンジンを吊り終わるとすぐさま他の5人に挨拶回り。今井は控室のほうに近いほうにボートを運んだのだが、塩崎桐加は逆に装着場のずっと奥のほうに運んでいて、それでも今は走って塩崎のもとに向かって頭を下げた。カポック脱ぎ場に行けば全員と顔を合わすことになるのに、それより先に礼を尽くしたのだ。2着の竹井奈美とは控室に向かいながら感想戦をしている。

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 さてさて、いよいよクライマックス組がレース場入り! 一番乗りは遠藤エミで、タッチの差で大山千広が2番手。1Rの展示が始まった頃のレース入りで、最後の香川素子は11時頃の入りとなっている。去年は10時頃に入った松本晶恵と長嶋万記がラストだったので、ずいぶんとゆっくりした入りという印象。ただ、去年は前夜祭があって、みな前乗りしてるんですよね。コロナ禍で前夜祭が行なわれないということで、普段のレース場入りと同様の感じになったのでしょう。

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 それにしても、松本晶恵は入りのときにカメラを向けると、いつも笑顔を返してくれるんですよね。今日はスポーツ紙のカメラマンさんたちも多数駆け付けていて、一斉にシャッターが切られると立ち止まって笑顔で会釈。うーん、かわいい!

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 私物検査を終えてウェアに着替えた選手たちは、プロペラゲージをペラ室に運び込むなど着々と準備。その間にシリーズ組とも挨拶を交わしたりしていて、クイクラ開幕感が一気に高まってきた。大山千広は師と慕う川野芽唯とさっそく談笑。入りのときはやや緊張気味かとも見えたのだが、川野の顔を見て気持ちもほぐれたはずだ。

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「角さーーーーん!」
 ピットに角ひとみを呼ぶ声が響く。声の主は岩崎芳美で、仲良しの角を見つけて声をかけた。ところが角さん、別の選手と話していて気づかない。いや、あれだけの大声、実際は気づいているはずだが、ひとまず無視(笑)。だから岩崎は何度も何度も角さーーーーん! 10回近く呼びかけたかな。そしたらちょうど2Rの発走目前で、出走選手が整列して敬礼。それに気づいて岩崎は、バツが悪そうに声を潜めたのでありました(笑)。

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 で、角さんはおかしそうに岩崎を指さして大笑い。岩崎のもとに歩み寄って、再会を喜んだのでありました。いきなり陽気な芳美さん! お茶目な角さん! 二人とも頑張れ!(黒須田)