BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

偉人たち登場!

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 陽の当たる場所でたたずんでいるとホケホケしてしまうほどに、春うららのびわこ。春の日差しを堪能し、ついつい縁側気分になっていると……御大登場! 先ごろ史上最年長優勝記録を更新した加藤峻二がやって来た。一気に背筋がピーン。気持ちはシャキーン。待ってました! 昨年も出場予定だったが、直前の負傷で欠場となった我らが峻ちゃん。大記録を引っ提げての登場は、なんとも感動的だ。やはりこの人がいてこその名人戦! 今年もたくさんの勇気を与えてくれるだろう。ちなみに、タクシーに同乗していたのは篠原俊夫。駅でバッタリ顔を合わせたようだ。タクシーを降りると「一緒に乗れて光栄です」。ですよねえ。

 

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 さて、一番乗りは日高逸子。地元だろうが遠征先だろうが、いつもお早い到着というのがグレートマザーのルーティン。ほぼ同じタイミングで鵜飼菜穂子もあらわれて、女流の偉人がワンツーを決めた。

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 全体的に女子選手の到着は早く、次いで佐藤幸子、高橋淳美も登場。昨年は下関のレース場までやって来ながら急遽欠場となってしまった渡辺千草も早めのタイミングで元気にレース場入りだ。

 そうなのです、今年の名人戦には女子が5人も参戦! もちろん過去最高です。現在のボート界はナデシコブームとでもいうべき様相を呈しているが、名人戦でもそれを象徴するかのような状況となっている。強烈なメンバーとなっている今回の名人戦で、ナデシコ旋風を巻き起こせるか。華を添える以上の活躍を期待しよう。

 

 レース場入りを取材していると、時にラッシュアワーとでもいうべき、立て続けに選手があらわれる時間帯がある。おそらくは交通機関の事情によるもので、たとえば新幹線のぞみ号の停車本数が少ない徳山などが顕著である。しかし今日はそういう時間帯は特になく、断続的に選手が到着するという感じ。京都に停車する新幹線は多いですからね(ボートレースびわこへ行くには京都で在来線に乗り換える)。

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 大嶋一也と鈴木幸夫の「尾張のイン鬼」がタクシーに同乗して登場。今日、私は野暮用があって名古屋からびわこ入りしたのですが、名古屋からって近いんですね、びわこ。1時間余りで着いちゃった。ちなみに、私の自宅から多摩川ボートまでは1時間30分くらいかかります、同じ都内なのに。というわけで、大嶋&鈴木も同じ道程で来たかと思うと感慨深い。新幹線は混んでなかったかしらん。

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 同県勢が一緒に到着、というのが普通の光景だが、今日は“呉越同舟”も多く見られた。冒頭の加藤&篠原もそうだし、渡辺千草は金子良昭と同じタクシーでレース場に入った。熊谷直樹、西山昇一、原田順一という、それぞれどういう道程でやって来て、どこで出会ったのか妄想したくなるような組み合わせもあって、なかなかに楽しいのだった。

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 で、シンガリ登場は田上晋六と占部彰二。でも、タクシーでやって来たんじゃないんですな。「占部さんと歩いてきた」(田上)。JR大津京駅からびわこボートは徒歩圏。それでも選手はタクシーに乗るんだろうけど(荷物多いから)、彼らは軽装だったためか、トコトコ歩いて登場だ。ま、今日の陽気だと、のんびり散歩したくなるもんなあ。(PHOTO/ TEXT/黒須田)