鳴門レディースオールスターの前検が終わりました。「ちょこっと斬る」は決して怠けたわけじゃなく、逆にいつもより目を皿にしてチェックしたつもりです。ただ、スタンドが閉鎖されているため、スタート練習の観測ポイントがあまりにも厳しかった。水面から約5mの至近距離かつ、海抜も約3mほど。近い&低いで、6艇のあれこれを比較するのが困難だったわけです。その分、試運転&足合わせは漏れなくすべてチェックしましたが、今日の自信度は5点満点の1~2程度としておきます、悪しからず! そんな環境下でも、私なりに良く見えた選手たちをどーぞ。
★田口節子=68号機
足合わせでは香川素子ハンを寄せつけず、見えにくいスタート特訓でもスリット付近の行き足が抜けてゴキゲンに見えました。さすが、三島敬一郎評価(←モーター抽選記事)の2番手。私はこの68号機に重きを置いていなかったのですが、素直に認めるしかないっすね。人気選手だけに内枠はもちろん、外枠でもアタマ決め打ちで狙いたいパワーでした。
★佐々木裕美=61号機
田口と同班でやはり輝いて見えました。田口68号機がスリット近辺の行き足とするなら、コッチはスリットから先の伸び足がGOOD。スタート特訓の3本目、田口がスロー3コースから、佐々木がダッシュ5コースから、多艇を置き去りにして出て行く様は壮観でした。外コースから伸びなりのまくり差しがあると思います。
★勝浦真帆=50号機
もちろん、この絶対エースは外せません。足合わせは誰と合わせてもしっかりした足取り、特に2回目に水面に降りた(何かしら調整したか)時のvs土屋南とのマッチアップは圧勝と言うしかなかった。スタート特訓もスロー、ダッシュ問わずシュッと反応よく出て行く感じ。ここ2年ほど「あれだけの超抜機がなぜ??」みたいなケースが何度かありましたが、今節の50号機は裏切らないはず。あとは乗り手の気合次第っすね。
★安井瑞紀=36号機
三島も私もノーマークだった36号機。が、今日の安井の足合わせ(相手は↑勝浦同様に土屋南。これがちょっと引っ掛かる)といい、スタート特訓での6コースからの伸びっぷりといい、実に不気味なオーラを感じてしまった。スロー起こしではやや重さ鈍さが見られたので、今節の安井には最若手らしい果敢なダッシュ戦法で大穴を開けてもらいたいっすね。
★岩崎芳美=63号機
足合わせでもスタート練習でも敵を圧倒するようなド迫力。あるいは機力より気力で、地元の最年長としての気合が乗り移っていた可能性もあります。それでもターン回りとか起こし~スリットまでの出足とか、かなり気持ち良さげだった。機力×気力の相乗効果で今節は大暴れしそうな予感がぷんぷん漂ってますぞ~。
★土屋実沙希=24号機
今節の「土屋トリオ」の中で、こと前検の気配に関しては実沙希が抜けて良く見えました。足合わせでは「塩崎桐加を圧倒した水野望美を圧倒」という三段論法で◎を打ったし、スタート特訓での3コースからの出足・行き足も軽快の一語。28%のモーターだけに過信は禁物も、だからこそ穴で狙いたい足色ではありました。
★富樫麗加=15号機
さてさて、今節の私の舟券パートナーの気配は、あまり良くわからなかった。足合わせをしなかったし、スタート特訓はスリット隊形がバラバラ過ぎ。そんな中で土屋実沙希の3コースの行き足が良く見えたのですが、麗加嬢も「悪くない」という雰囲気ではありました。何にしても舟券で心中する相手、明日の実戦からチャームポイントを少しずつ見つけていくとしましょう(笑)。
前検タイムです。
前検時計TOP10
①佐々木裕美 6.68
②大豆生田蒼 6.69
中田夕貴
④小野生奈 6.70
西橋奈未
⑥長嶋万記 6.71
深川麻奈美
安井瑞紀
⑨廣中智紗衣 6.72
清水沙樹
浜田亜理沙
富樫麗加
勝浦真帆
関野 文
佐々木のトップはじめ、勝浦&富樫もなんとかランクインしてホッと一息。いちばん行き足が良く見えた田口も次点の6秒73ですから問題ないでしょう。ちょっと心配なのは小野生奈で、伸び足は数字通りに上々も、ターン回りはかなりギクシャクしていた気が……。
前検ワースト5
①加藤 綾 6.91
②渡邉優美 6.85
③津田裕絵 6.81
大山千広
⑤中谷朋子 6.80
平山智加
塩崎桐加
島田なぎさ
極端に遅いトップ2は何かしらの遅延の原因があったはず。それより塩崎と大山はあまりパッとしなかったので、この数字の裏付けがちょっぴり気になりますな。杞憂なら良いのですが。(photos/チャーリー池上、text/畠山)