BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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THEピット――調整は続く

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 今朝はさすがに本体整備をしている選手は見当たらなかった。天候が変わったこともあって、まずは気配の変化に対応するほうが先決ということか。まあ、4日目の朝に本体整備という光景はなかなか見られないものであって、これが普通という見方もある。
 もっとも、1R終了後には新田雄史がまたまたボートを整備室に持ち込んだ。今節、この光景を何度見たことか。1Rはいったん先頭に立ちながら、守屋美穂に捌かれて逆転負けを喫している。レース後は菊地孝平や池田浩二とモーターの症状について話し合っており(「プロペラは今の状態が一番いい」とも言っていた)、さらに模索は続きそうだ。後半8Rの勝負駆けに向けて、まだまだ整備は終わらない。

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 その1R、守屋美穂は笑顔! SGウィナーと競り合って、競り勝ったのだから、1マークで差されたことはともかく、大いなる手応えを得られたレースだったことだろう。実際、見事なレースぶりだったと思う。茅原悠紀と話し合いながら、笑顔が消える様子はまるでなし。やっぱりミポリンは笑顔がいいね!

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 本体整備をしている選手がいなかった、とはいえ、プロペラ調整所には多くの選手が見られた。また、係留所から戻ってくる選手も次々に見かけたから、雨の中で試運転に励んでいる選手も少なくないということだ。たとえば、3R出走の瓜生正義。3日目終了時点で予選トップとはいえ、もちろん気を緩めなどしない。真剣な目つきでプロペラと向き合って、首位キープに全力を尽くしていた(3Rは残念ながら4着)。

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 フライングに散ってしまった田村隆信も、残り3日間を全身全霊で戦い抜くべく、プロペラ調整に精を出していた。地元優勝への道は閉ざされても、地元SGが終わったわけではないのだ。3日間、投げることなく戦ってみせることだろう。

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 そうしたなかで、魚谷智之はゲージ擦りだ。雨が降って、もちろんそのための調整も行なっていくはずだが、昨日までの足色が好感触だったとするなら、まずそのゲージを取っておきたいということか。ちなみに、朝イチではピンク色のTシャツ姿だったが、1R終了後にいったん控室に戻り、次にあらわれたときにはウィンドブレーカーを羽織っていた。減量に励み、体脂肪率が低い選手たちは、昨日から気温が下がって寒く感じるんでしょうね。デヴのワタシは今日も汗だくですが。

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 2R、磯部誠が差し切り1着。準優ボーダーを6・00とすれば、後半は無事故完走で当確となる。昨年のグランプリシリーズで準優出しているが、52人制のSGでは初の予選突破となる。それでも、ピットに戻った磯部に笑顔はなし。むしろ、さらに頬が引き締まってきている感じがする。後半は6号艇だが、ひとつでも内の着順で、準優ひとつでも内の枠を目指す。(PHOTO/池上一摩 黒須田 TEXT/黒須田)