BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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THEピット――準優組の動き

●準優10R組

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 5日目の準優組、最終日の優勝戦組は始動がゆっくり気味というのが当たり前だが、この10R組では桐生順平が1R前から着水しており、プロペラ調整に没頭していた。早い動き出しと言えるが、それが1号艇だから、いろいろと気になるわけである。結果的に予選3位とはいえ、節間勝利はひとつだけ。まだまだ気がかりな点は多いということかも。

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 姿をよく見かけたのは新田雄史。といっても作業に忙しそうだというわけではなく、さまざまな準備をマイペースで行なっているという雰囲気だった。ハンドルとモーターをつなぐワイヤーなどの入念な点検、キャブレターにかぶせる防水カバー磨きなどなど。落ち着いた雰囲気には見えるが、そうした作業をしながら闘志を高めているか。

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 稲田浩二も、新田と同様の動き。とにかく表情の変化があまり見られない男なので、今日も淡々粛々という表現になってしまう。ほんと、もし稲田の顔を知らないファンがピットでの様子を見たら、あの豪快なレースぶりと稲田のたたずまいはたぶん結びつかないと思う。

●準優11R組

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 瓜生正義が渡邉優美と話し込んでいた。渡邉、今日は瓜生道場に入門か? 福岡同士ということもあり、お互い心安い会話になっていたようだった。で、瓜生も着々とモーター回りの点検などをしており、水面に出るのが近いことを感じさせる動きを見せていた。10R組同様、1号艇が意外と早い始動となるか。

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 峰竜太はリードバルブの調整。前検日にも見かけた光景で、改めて外回りをきっちり整えようということだろう。もちろんこのあとペラ調整に突入するだろうが、それ以外にも重要な作業はいろいろとあるものだ。

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 寺田祥は2R発売中にようやくモーターを装着した。これは準優日や最終日の寺田がちょくちょく見せる行動パターンだ。で、このとき……。

●準優12R組

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 で、このとき……一緒にモーターを装着したのが白井英治。山口コンビは行動パターンがけっこう似ていて、始動のタイミングなども示し合わせたかのように(本当に示し合わせてるかも)重なることが多い。ボートもたまたま隣同士だったから、装着しながらも会話は途切れないのだった。まさに盟友同士なのだ。

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 で、その頃、茅原悠紀は水面を疾駆していた。12R組ではもっとも早い動き出しか。逆転グランプリ行きへ、気合を感じさせる動き。

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 一方、原田幸哉はピット内をひたすらウロウロ。腕を組んで、視線は下向き。ようするに思索を巡らしている、というわけだ。戦略を練っているのか、調整の方向性を探っているのか。そういうときに歩き回るのって、わかるわー。文章がなかなか出てこないときって、私もやったりしますから。身体を動かしたからって頭が動くとは限らないんだけど、なんかやっちゃうんだよねー。

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 予選トップの辻栄蔵は、序盤の時間帯はエンジン吊りでしか見かけていない。ここの1号艇は、ゆったり気味の動き出しだ。あまり心中を察せられるような動きを見せる人でもないが、浮足立った様子は見られない。まあ、すでに1号艇でグランプリ優勝をしている人が、準優1号艇くらいでジタバタするはずがないか。

●カドまくり!

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 女子は勝負駆け。1Rは、昨日の時点で予選7位だった西村美智子がカドまくり1着。予選4位に浮上した。ひとまず勝負駆け成功! クイーンズクライマックスは当確という状況だが、優出すればトライアル初戦の枠番が内に寄る可能性が高い。QC初出場を決めておなか一杯ということはありえないのだ。
 というわけで、レース後は朗らかなみっちゃんスマイル全開。気持ちいい一撃でしたね!(PHOTO/中尾茂幸 池上一摩 黒須田 TEXT/黒須田)