住之江GPの前検業務が終わりました。いきなり言い訳から入るけど、色んな意味で難しい足色チェックだったなぁ。①TR組のネームプレートが金キラに光って名前を確認するのにひと苦労、②視点が低い一般席でしかも2マーク側まで見通せずに6選手がいきなり視界に飛び込む感じ、③急に気温が下がったせいか出足系統が似たり寄ったり、みたいな三重苦でありました。自信度は5段階のDレベルとして、それでも何人かは「おっ!」と唸らせてくれましたよ。トライアル組とシリーズ組に分けて列挙しま~す。
トライアル組
★丸野一樹=38号機
シリーズ組より似たり寄ったり感が強かったトライアル組の中で、キラリ光るパワーを感じたのがコレ。スローの出足~行き足の加速感がしっかりしていてスリット前後までスムースに出て行く。そこからの伸びは一緒の見え方も、若くして捌き達者の丸野ならガッチリとポイントをまとめられるはず。GP初出場&最年少の重圧を、このパワーとともに克服してもらいたいっすね。
★前本泰和=27号機
秦英悟との足合わせでゴキゲンなターン回り~出口の押し足で「おっ」。スタート練習は唸るほどじゃなかったけど、インから危なげのない出足~行き足で同班・丸野の次に強めに見えました。直接対決の明日12Rは①前本が伸び返し先マイvs③丸野のまくり差しになりそうなパワー相場でしたが、②石野や⑥西山の戦略次第で1マークの攻防が変化するかも。スタート展示に注目!
★瓜生正義=58号機
11R組のスタート練習は「⑥西山貴浩がずりずりずり下がる」以外はほとんど大差なし。強いて言うなら②毒島誠もスリット近辺がやや劣勢、④馬場貴也がやや強めくらいで特筆するほどではなかった。そんな中、山口剛との足合わせで軽快なターン回りを見せたのが瓜生58号機。内から小回りでくるりんしたときのシャープな航跡~出口で押す一瞬の足がなかなかに魅力でしたよ。明日は⑥新田雄史の前付けを入れるか否やをチェックする必要がありますが、深めのスロー3コースでも十分に戦えるパワーだとお伝えしておきます。
今日のところはこの3人。2nd組はこれまた似たり寄ったりで、不安視されていた峰竜太31号機も今日の時点で互角レベルの足色に見えてました。まあ、ラスボスの6人については明日からじっくりと吟味していくとしましょ!
シリーズ組
★上野真之介=29号機
ことスリット近辺の行き足~伸びで唯一「S」を付けたくなったのがこの人機。はい、手前味噌というか『月刊BB』でイチ推しにした贔屓目もありそうだけど、間違いなく強烈でしたよ。地元の記者さん→馴染みの記者さんのリレー又聞きによると「何節か前にペラの縁が削れて、そこから伸び型に特化したらしいです。でも、ペラの形状が不安定だから新ペラに換える可能性もありますよ」と悩ましい談話でしたが、このまま行くなら明日の2Rは一撃まくりがありえる4号艇。【プロペラ交換】の情報がなければ、今節一発目の勝負レースにするつもりです!
★赤岩善生=15号機
これは出足・回り足。とにかく見た目にも気合パンパンで足合わせの外から相手をツケマイ気味に叩くわ、スタート特訓も早起こしからF連発するわ、その妙な気合に騙されてる可能性もありますが(笑)、それにしても起こしやターン出口からスーッと出て行く加速感は軽視できないものがありました。2度目のシリーズ制覇へ、気力&機力めらめらの薩摩隼人、怖い存在ですぞ~。
★西村拓也=14号機
上野29号機と似た感じで、スリット前後から覗いて行くストレート足が強力。パンチ力で上野がやや上と判断しましたが(←贔屓目?)、この男も一撃まくりがあるだけにシリーズ戦を沸かせる人機だと思います。明日は6R2号艇より9R5号艇で狙いたいパワーですね。
他では徳増秀樹、田村隆信の行き足~伸び足もゴキゲンでした。前検タイムです。
前検時計TOP10
①白井英治 6.81
峰 竜太
③濱野谷憲吾 6.82
上野真之介
⑤前本泰和 6.83
新田雄史
桐生順平
徳増秀樹
枝尾 賢
西村拓也
なんとなんと、トライアル2nd組がトップ3を独占!? やはり、住之江銘柄モーターのパワーは一枚上手なのか。私のイチ推し上野29号機もほぼ同タイムで、まずは一安心というところですかね。真之介君、このままストレート足を殺さない方向でヨロシク!
前検ワースト5
①稲田浩二 7.03
②篠崎仁志 7.02
③馬場貴也 7.01
④上條暢嵩 6.99
⑤椎名 豊 6.96
うーーーーん、2位以下はさほど心配ないと思うけど、ワースト稲ダッシュは起こしからまったく付いて行けず、西山以上の惨憺たる気配でした。これはマジで心配です!(photos/シギー中尾、text/畠山)