BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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シリーズ戦TOPICS 2日目

22歳の不思議な大旋回

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 例年、トライアル12戦士が水面に降りるだにシリーズ組の扱いがぞんざいになってしまうのだが(苦笑)、今日は超サプライズな「ハコまくり」にびっくり仰天してしまった。
 4R5号艇の高憧四季、22歳!!
 いやぁ、驚いたのなんの。この4Rは穏やかな枠なり3対3から、内のスロー3艇がスリットラインを完全に制圧した。スタートは内から順に【11・09・12・17・18・24】。しかもスロー勢は①小芦②藤崎③長嶋というA級トリオだからして、スリット通過の時点で私の脳みそは勝手に「後ろからは何にも来ない」という未来図を映し出していた。
 ところがだ。ちょい凹みの窮屈な5コースから握りはじめた四季ちゃんは、すぐ内の島田なぎさをやんわり飛び越え、長嶋もやんわり、藤崎もやんわり、ついにはイン小芦もやんわり飛び越え、ふと気づいてみたらバック直線で一人旅を決め込んでいた。不利な態勢から、A級レーサー4人をハコまくりってあなた。

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 もちろん、実際には「やんわり」というスピードではない。ただ、外から外へ大きな弧を描くような航跡と、あまりサイドを掛けずにその半円を柔らかくスムースに旋回する姿が、あまりにも可憐で「やんわり」という見え方だった。
 きっと、レジェンド今村豊が外から外へと全速ターンで追い抜いた光景も、そのスピードに反比例して「やんわり」に見えたのではないかしらん。
 そんな妄想を抱くほどの、不思議な全速ハコまくりだったなぁ。124期の22歳、恐るべし。遅ればせながら、明日の1R3号艇・四季ちゃんがどんなターンを繰り出すのか、はたまた6R1号艇で逃げきっちゃったりするのか、脇目も振らずにガン見するとしよう。

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 他では、中田夕貴の3・4号艇でのピンピン連勝、松本晶恵の連勝が途切れたものの6コースからの激差し2着あたりが今日の大きなトピックだったか。って、こんな感じで締めくくること自体、やっぱ「ぞんざい」なんだろうなぁ。ごめんなさいっ!(photos/シギー中尾、text/畠山)