まず、今日の総括としては、残念なことにやたらと事故レースが多かった。
★3R=③浜田亜理沙が1マークで振り込み転覆(妨害失格)~これに乗り上げた⑥佐々木裕美がエンスト失格(責任外)。レース後、ふたりとも負傷帰郷。
★7R=⑤刑部亜里紗が1周2マークで振り込み転覆(選手責任-5点)
★8R=①日高逸子、②細川裕子、③中田夕貴のスロー3艇が集団フライング。
★9R=①岩崎芳美がボート破損で出遅れ欠場(責任外)
★10R=⑥深川麻奈美が1マークで振り込み転覆(選手責任-5点)
なんとなんと、今日だけで7人もの選手が賞典除外だったり大なり小なりポイントを上乗せできず、V戦線から遠ざかってしまった。今日の蒲郡水面は見た目にかなり穏やかだっただけに、なぜこんなんなったのか、現時点の私には分かりません!><
さて、昨日のライブチャットで「この大会ってなにかしら特別な傾向がありますか?」的な質問をいただいたので、過去6回のデータをざっくりチェックしてみた。
第1回・宮島大会 山川美由紀V
★1号艇39勝/万舟15発
第2回・びわこ大会 中村桃佳V
★1号艇33勝/万舟18発
第3回・児島大会 寺田千恵V
★1号艇44勝/万舟14発
第4回・鳴門大会 岩崎芳美V
★1号艇40勝/万舟16発
第5回・芦屋大会 小野生奈V
★1号艇37勝/万舟16発
第6回・桐生大会 守屋美穂V
★1号艇30勝/万舟15発
まず、真っ先に気づくのは「地元選手のV確率がやたらと高い」。過去6大会で地元V率は67%。今節で言うなら「パワフルな細川裕子の大チャンス?」と見ていたらば、前述のとおり8Rで痛恨の勇み足。それでも愛知支部の層は厚く、宇野弥生、大瀧明日香、出口舞有子、水野望美の奮起が期待されるところ。パワーを含めて実質的には、宇野の双肩にかかるところが大きいだろう。
次に1号艇のトータル勝ち星は223勝/432レースで50%に毛が生えた程度。昨今の男女混合のSGやGIはイン1着率が軽く60%を超えるから、大方のイメージどおり「1号艇やインコースがソコソコ負けやすい大会」と思っていいだろう。
今節は3日目終了時点で1号艇16勝/36レース。このペースで進むと例年よりさらに1着率が低くなりそうだが、こんなデータも脳みその片隅に置いておきたい。
過去6大会の開催日別データ
★初日=1号艇45勝/万舟16発
★2日目=1号艇33勝/万舟19発
★3日目=1号艇26勝/万舟15発
★4日目=1号艇31勝/万舟11発
★5日目=1号艇43勝/万舟11発
★最終日=1号艇45勝/万舟17発
この大会は「勝負駆けの色が強まる3日目、4日目に1号艇の信頼度が暴落する」という傾向がある。元より実力差の激しい大会で、しっかりパワーを上積みした実力者たちが枠番コース不問で勝ちまくる、というイメージか。そのため、3・4日目は①がコロコロ負ける割りに万舟が少ないという傾向もある。
明日の出走表でいうなら、【4R2号艇・11R3号艇】の遠藤エミがすんなり連勝、なんてことが起こりやすい4日目と思っていいだろう。そうそう、勝ち負けはともかくとして、昨日より出足・回り足が良化した中村かなえの勝負駆け【2R6号艇・8R3号艇】は要注意、とお伝えしておく。
万舟の数は6大会トータル【89発/432レース】=万舟率ほぼ20%は全国水準よりちょっと高い程度。ただ、出現する基本パターンは実力が拮抗したSG(=たとえば6号艇が絡む)とは大違いで、「実力的にまだまだ厳しい若手選手が連に絡んで配当暴騰」がやたらと多い。今節もすでに報じたとおり、野田彩加、野田なづきなどの若手がありえないほど3連単の配当を跳ね上げている。ってなわけで、最後に124期以降の選手たちの去年→今年の成績の推移を列挙しておこう。明日からの舟券作戦に、少しでも役に立てば嬉しいでござる。
★若手選手の2022→2023
勝率 2連対率 平均S
山川波乙 4.40→3.53 27%→18% 19→21
高憧四季 5.86→5.82 40%→39% 16→16
生田波美音 4.80→3.68 29%→9% 17→17
野田なづき 3.50→3.64 11%→9% 20→19
野田彩加 3.27→3.63 9%→13% 23→25
川井 萌 4.24→4.63 26%→30% 17→17
北村寧々 2.41→2.47 5%→6% 21→19
宮崎つぐみ 2.81→2.59 6%→0% 17→14
刑部亜里紗 2.55→5.20 10%→25% 18→14
並べてみると、今年になってやや伸び悩みの選手も多いことに気づく。そんな中、初日の当欄でも紹介した刑部亜里紗と川井萌の成長度は明日以降も要注意。特に明日の5Rは【④高田ひかる⑤川井萌】という美味しそうな番組があり、オッズ次第で萌ちゃんをしっかり狙ってみたいと思っている。(photos/チャーリー池上、text/畠山)