歴史は繰り返す、のか??
初日のイン5勝の流れを受け継ぐように、今日2日目も1R~4Rまで1号艇のイン選手が大敗惨敗の嵐。【1R①大橋栄里佳~2R①古賀千晶~3R①小芦るり華】の「インからアタック水神祭」もことごとく空砲となってしまった。
で、そんなGI初勝利に燃える面々を叩き潰しのは、ほぼほぼ4カドの選手たち。1Rこそ4カドの③中田夕貴が二番差しでバック突き抜けたが、2Rは④藤崎小百合が4カドから強烈な絞めまくりで内3艇を一掃! 外から⑤田口節子~⑥實森美祐がドカドカと差し抜け、あっという間にダッシュ3艇による上位独占が約束された。3連単⑥⑤④は17520円。
パワー面にも触れておくと、「三島敬一郎十傑」の第八席・實森61号機はやはり回り足を主体に出足系統がエグイ。大外からくるくる回ってドリーム節子を打ち負かしたレース足は、間違いなく5本指に入る上位パワーだ。後半9Rも平山智加、堀之内紀代子ら強豪に対して、3コースから握りマイ一発でバック2番手を取りきった。成績も1・1・2着で暫定2位に浮上。得点のみならず、6号艇での1着がV戦線に与える影響も小さくないだろう。宮島オールスターの予選突破から、確変モードが未だ続いている印象だ。もちろん、明日の【11R5号艇】もバック突き抜けがあって不思議はないだろう。
で、2連対率30%の田口65号機は前検から上積みを感じるものの、現状は中堅ド真ん中レベルか。後半7Rは1マークで不利があっての6着だったが、安穏と優勝戦切符をGETできるレベルの機力ではなさそうだ。
続く3Rは4カドなのに人気の盲点だった④池田紫乃が、切れ味鋭い全速のツケマイで③寺田千恵ら内3艇を一刀両断! 直近1年で4コースまくりが一度もない紫乃さんだったが、この大穴レディーは忘れた頃に忽然とやってくるんだよなぁぁ。3連単④②⑤は断トツの節イチ配当74890円!!
続く4Rも4カドの④土屋実沙希が豪快な4カドまくりで圧勝。スタート突出の利が大きかったが、昨日の3号艇1着に続いてピンピン連勝。あっと驚く暫定トップで予選を折り返した。もちろん、2戦2勝ごときでV候補の筆頭と呼ぶつもりはない。明日の実沙希が【4R5号艇・8R6号艇】の試練を乗り越えてトップをキープしていたらば、その時は声を大にして「有力なV候補!」と書かせていただこう。
さてさて、いきなり1号艇が4連敗を喫した直後、私は昨日の当欄で抜け落ちている重要なファクターを思い出した。7年前、この丸亀水面でのレディチャンは、どんなシリーズだったのか。堅いシリーズだったのか、荒れるシリーズだったのか……遅ればせながら、過去のデータを紐解いた私は「ギャッ」と奇声を発してしまった。
2015年 丸亀大会 滝川真由子V
★初日 1号艇4勝 万舟2発
★2日目 1号艇8勝 万舟5発!
★3日目 1号艇6勝 万舟3発
★4日目 1号艇4勝 万舟2発
★5日目 1号艇3勝 万舟6発!!
★最終日 1号艇6勝 万舟5発!
トータル 1号艇31勝41敗!/万舟23発!
1号艇が負けた負けた負けた! 万舟が出た出た出た!! 直近7年で断然と言うべき「大荒れシリーズ」だったのである。各大会のトータル成績だけを並べてみよう。
2015年・丸亀 =1号艇31勝41敗/万舟23発
2016年・津 =1号艇42勝30敗/万舟12発
2017年・芦屋 =1号艇33勝39敗/万舟22発
2018年・桐生 =1号艇42勝30敗/万舟16発
2019年・蒲郡 =1号艇46勝26敗/万舟17発
2020年・多摩川=1号艇35勝37敗/万舟11発
2021年・浜名湖=1号艇37勝35敗/万舟12発
※1号艇の敗戦はフライング等の欠場も含む
はてさて、どうしてこの年の丸亀レディチャンが【1号艇5勝平均&万舟4発平均!】と荒れまくったのか、まったく分からない。他の年と同じようなレベルの女子選手が集まって、ほとんどが枠なり3対3で、風もソコソコ穏やかなシリーズだったのに……凡人の私には分からないが、この言葉だけは肝に銘じておきたい。
歴史は繰り返す。
このシリーズは明日以降、もっともっと荒れると、私は信じる。
なーんて書いていたらば、5Rからは1号艇インコースが逃げるわ勝つわの8連勝ってあなた(苦笑)。それでも、7年前の2日目も1号艇8勝(節間最多)だったので、「まったく問題ない」とお伝えしておこう。
最後に、2日目を終えてのザックリ機力評価をば。
☆明らかに上位と思われる人機
【A~S】香川素子39号機=安定感抜群でどの部分も強いバランス型
【A~A+】鎌倉涼21号機=実戦で強力な出足系統、ストレートは一息
【A~A+】倉持莉々30号機=引き波で尻もちも、行き足主体に安定度◎
【A~A+】實森美祐61号機=既に書いたが出足回り足は鬼レベルのS
【A】金田幸子6号機=あっという間に先団に取りつく実戦足◎
【A】平山智加46号機=全体強めなバランス型で乗り手にフィット
【A】松尾夏海35号機=F2感じさせない軽快パワーで常に穴警戒
☆上位の一角に食い込みそうな人機
【B+~A】山川美由紀2号機=やや回り足不安も直線軽快
【B+~A】土屋実沙希52号機=直線力強くピンピン伊達じゃない
【B+~A】藤崎小百合27号機=スリット足軽快で一撃注意
【B+~A】清埜祥子4号機=前検から行き足強力で大穴ある
【B+~A】中里優子16号機=実戦パワー見どころ十分!
【B+~A】細川裕子26号機=新ペラ調整馴染んで回り足↑
【B+~A】中村かなえ59号機=センター戦で狙いたい直線足
【B+】海野ゆかり37号機=少しずつ強めのバランス型か
【B+】堀之内紀代子14号機=まったり出足系統が強め
【B+】清水沙樹31号機=F2もストレート足は5本指だ
【B+】大山千広38号機=行き足強めも上とは差があった
【B+】長嶋万記44号機=行き足中心に軽快な足取り
【規格外】高田ひかる23号機=今日は伸び不発、明日は??
今日のところはここまで。できれば明日は、全選手の私なりの評価をさらに断定的にお伝えするつもりです。(photos/シギー中尾、text/畠山)