BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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THE勝負駆け 前半戦ダイジェスト

【1R】魚谷5号、断然パワー!

 初日から劣勢の機力に苦しんでいる①田村隆信、③寺田祥、⑥土屋智則が一堂に会した「ワーストパワー決定戦」。この中から寺田が気合パンパンの3コースまくり差しで突き抜けた。いや、突き抜けない。4コースからソロッと差した④魚谷智之5号機がバック最内伸びる伸びる伸びる! あっという間に舳先を突っ込んで2マーク先取り~一人旅に持ち込んだ。5・60=暫定19位という首筋の寒い得点で予選フィニッシュ。機力的には準優でも互角以上に戦えると思うのだが……。
 嗚呼、それにつけても残酷すぎるパワー差よ。寺田は道中でも田村に競り負け、現時点のワーストは寺田か土屋のニコイチか。で、この悲惨なパワーメンバーでまったく追い上げが利かなかった幸哉も、かなり厳しい機力と言わざるをえない。

【2R】長田、当確1号か!?

 減点10の⑥毒島誠が気合の前付け?と思いきや、素振りも見せずに穏やかな枠なり3対3。内枠勢ではわずかに機力が良さげな①長田頼宗がインからしっかり押しきった。6・00=暫定13位での予選フィニッシュはほぼほぼ当確とお伝えしていいだろう。
 2コースから差して2着に残した②海野康志郎は5・60フィニッシュ。着順数の関係で魚谷より上には来たが、暫定20位と苦しい立ち位置だ(ボーダーは5・75にアップ)
 毒島はアウト最後方からじわり追い上げるも4着まで。後半8R2号艇で2着=5・67という厳しい条件を残した。また、地元の坪井はまったく冴えない実戦足で6着大敗。後半12Rは2号艇3着=5・83だが、まずは調整をやり直す必要がありそうだ。

【3R】市橋が根性の2着GET

 メンバー中ただひとり完走当確の⑥上野真之介が大外から飛び出して絞めまくり。これを③永井彪也らがブロックしている間に、①前田将太がインからすたこら逃げきった。準優へ首の皮一枚残した将太は、9R3号艇1着=5・67と険しいハードルだ。

 2着争いは②深谷知博vs⑤市橋卓士の一騎討ち。わずかにパワー優勢な市橋がほぼ同体の内々から優勢を保ち、必要最低限の2着=5・80で予選を終えた。暫定16位で当確ランプは付けられない数字ではあるが……(準優ボーダーも同じ5・80にアップ)。競り負けた深谷は8R6号艇で4着=5・67。ボーダーの流れ的に最低でも3着には食い込みたいところだろう。

【4R】平高が期待弾む2連勝!!

 赤信号ゼロで6人全員が大なり小なりの勝負駆けサバイバルマッチ。そんな猛者どもを相手に、①平高奈菜がインから慌てず騒がず逃げきった。昨日の2コースまくりに続く連勝で、初日の6・5着を一気に挽回。8R5号艇で3着=5・83という有望な条件を残した。今年2度目のSG予選突破なるか。
 このレースでただひとり一発勝負だった⑤池田浩二が、5コースから格上の立ち回りであれよあれよの2着GET! 昨日の4・5着はちと痛いが、節間2着を4本まとめて6・33=暫定10位は天晴れの一語だ。
 道中目の覚めるような全速マイで3着を取りきった関浩哉は、10R6号艇で4着=6・00の勝負駆け。大外からの果敢な攻めに期待したい。

【5R】馬場に望み、桐生は終戦!

 2Rからイン3連勝の流れはここ1号艇の萩原秀人にも伝わり、②馬場貴也の鋭い差しを寄せつけずにしっかり逃げきった。馬場にもうひと出足あれば、という見え方ではあったが、昨日までよりしっかりした足取りで2着キープ。後半9R4号艇で3着=5・83という実現味たっぷりの条件を残した。まさに、もうひと出足が来れば楽々クリアできそうな条件なのだがどうだろうか。
 一方、5号艇で1着=6・00だった桐生順平は、馬場を追い上げる足に迫力が乏しく3着まで。常勝・桐生としては不甲斐ない5・33=暫定26位で事実上の終戦となった。

【6R】準優で真剣勝負へ

 ⑥守田俊介57号機がゴリゴリ動いて126/345の変則隊形となったが、①山口剛が外の攻撃を寄せつけずにインから圧勝。6・33という文句のない予選ポイントで準優当確ランプを点した。今節はツヨポンのバースデーウイーク、準優も真剣勝負でさらなる高みに向かいたいところ。

 一方、昨日まで暫定2位だった白井英治は追い上げる展開なく5着敗退。かろうじて暫定3位=準優1号艇ゾーンで予選を終えたが、中島孝平や上野真之介の突き上げを喰らいそうな立ち位置になってしまった。(photos/シギー中尾、text/畠山)