１Ｒで末永和也が水神祭！ 5000番台ＳＧ１着一番乗りを、選手紹介での宣言通り、とは正確にはいかなかったけれども、見事に成し遂げてみせた。水神祭の様子はのちほど別記事でアップします。深川真二、宮地元輝、山田康二ら佐賀支部の先輩に祝福された末永は、エンジン吊りの間ずっと笑顔が消えなかった。初日は１Ｒで飛んだ悔しさがあっただけに、ここで水神祭を果たしてホッとした部分は大きかったはずだ。
対照的なのは大峯豊である。なんたって、６コースからバックで先頭に立ったのだ。６号艇での１着という会心から、２周１マーク、一瞬にして悔しさだけが増大した。そう、末永の決まり手は抜き。６号艇２着はかなり大きいポイントアップのはずだが、ここはもう悔恨しかない。その後は後半９Ｒのために、池田浩二にアドバイスを請うている。チルトアジャスターをいじっていたので、チルトを跳ねてくるかも!? そのあたりについても池田の知恵を頼ったのだろう。９Ｒではさらなるポイントアップを果たしたい。
もちろん、１号艇を生かせなかった西村拓也も複雑な表情を浮かべるレース後だった。報道陣の関心もほぼ末永に集中していたから、そんな雰囲気もまた痛恨ではなかったか。レース後はさっそく後半７Ｒに向けて準備を始めていた西村。悔しさは今日のうちに晴らしたいところ。
２Ｒでは、地元の山田哲也に１着が出た。この１号艇は負けられない一戦だったはずで、逃げ切り快勝に清々しい表情でピットに戻っている。２人だけの地元勢としてともに奮闘する石渡鉄兵も、明るい顔を見せていた。揃っての予選突破に向けてさらに意を強くしたことだろう。
憮然たる表情だったのは徳増秀樹だ。見せ場を作れなかっただけでなく、最後は稲田浩二ともつれる格好でシンガリに後退。予選突破がかなり厳しい状況に置かれることにもなっただけに、この大敗は痛恨だろう。ボートリフトから下りての足取りもかなり憤りを感じさせるもので、かなり不機嫌になっている様子が見て取れた。
原田幸哉もかなり不機嫌な顔を見せている。２コースから差して２番手争いに持ち込みながら、２マークで一気に４番手まで後退し、その後も追い上げることができなかった。原田もまた、得点率的な状況はこれで厳しいものになっており、暗鬱な思いばかりが胸を占めているという雰囲気だった。後半は４号艇、彼らしい豪快な走りでなんとかポイントをアップしておきたいところ。
さてさて、この写真、なんか違和感ありますよね？ ４号艇の艇番がついているのに、磯部誠の着ているカポックは黄色。さて、どちらが間違っているんでしょうか？ まあ艇番をつけるのを間違えることはまずないわけで、間違って黄色のカポックを持ち出してしまったんでしょうね。今日は12Ｒ１回乗りなので、それまでにどこかで気づくことでしょう。昨日、５号艇で豪快な勝利をあげているだけに、いいイメージで12Ｒに臨めればいいですね。（ＰＨＯＴＯ／中尾茂幸 池上一摩 黒須田 ＴＥＸＴ／黒須田）
