BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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若松マスターズTOPICS 2日目

 なんとなんと、今日の若松水面は人気のイン選手が飛んで飛んで飛んで飛んで、荒れて荒れて荒れて荒れまくったどーー! 最終結果は【インコース3勝⇔万舟5発】!!!!!。昨日と真逆のホーム追い風の影響だったが、イン選手のみならず、2コースが凹んでまくり濫発という1日ではありました。
 で、自称・穴党の私はと言えば、そんな美味しそうな舟券を1枚たりともゲットできず、日がな全選手の足色ばかりチェックしておった次第です。見立て違いも多々あるとは思いますが、どうぞ皆さんの推しレーサーだけでもご覧くださいませ!

全選手・独断パワー評価

△西島義則 B【出A・直C】 まくられ展開で大敗続きだが、深い起こしからでも持たせられる出足はある。常に出し抜け一発を警戒しておきたい。
△江口晃生 B【出A・直C】特筆すべきレベルではないが、らしい仕上がりになりつつある。それより今日はピット離れが強烈!! 明日も出て行くようなら、前付けではないすんなりの楽インもありえる。要注意!
?三角哲男 C?(前半)1R③柴田の3コースまくり差しをツケマイ気味に浴びての大敗でパワー評価不能。(後半)5Rアウトから⑤井口徹底マークも、井口が最内差しで万事休す。今日はまったくレースに参加できずに這い回った。
?今村暢孝 C? (前半)気合の前付け~まくられ大敗という残酷な流れだが、起こしからの出足は軽快な見え方。西島ともども、どこかで一発やらかしそうな足色ではある。(後半)と思いきや、8Rは楽インから伸び返しが利かないまま③松井の一撃まくりを喰らってしまった。うーーーん、回転がまったく合っていなかったか……。

△吉田一郎 B【出A・直C】 (前半)F・Lを抱えた上にワースト級のストレート足で後手後手の展開に。回り足はソコソコありそうだが……。(後半)10Rは5コースからあわや一撃まくりの猛攻。一瞬だけイン守田を捕えきったものの、ワースト級の行き足~伸びが災いして再逆転を許した。その後のターン回りはかなりしっかりしており、明日以降もズッポリの穴展開を警戒しておきたい。

△今垣光太郎 B(前半)6コースからまくり差しで迫るも4着まで。さすがにコースが遠かったが、引き波をシュッと超えるパワーはあった。もっと伸びがきても良いモーターなのだが。(後半)7Rは十八番の3カドからコンマ05全速Sで内2艇を一刀両断。ただスタート勝ちの印象も強く、前半より伸びがきたかどうかは不明。とりあえず現状は中堅レベルとしておく。
△松井 繁 B (前半)6コースから先団に詰め寄ったが村田に競り負け4着。31%の数字より強めも底力の限界か? (後半)前半の不甲斐なさから、セット&キャリボデー交換を敢行。それでもスタート展示では目だたないと見ていたらば、3コースから一撃まくりで圧勝。突出したスタート勝ちでもあり、どこまで良化したかは分からない。暫定のB。
?服部幸男 C? 昨日からスタート負けの連続でレースに参加できていない。その遅れが機力は影響なのかも不明。素性は中堅上位なのだが……。
×寺田千恵 C【出B・直D】女子として有利なはずの直線足が明らかに劣勢。スリットから自力で攻めきれない足。
▽柴田 光 C+【出B・直C】1Rで素晴らしい3コースまくり差し決めたが、パワー相場低いレースで過信は禁物。伸び足は明らかに劣勢だ。
△仲口博崇 B 前検から行き足が強めに見えているのだが、さっぱり成績に結びついていない。着順だけで軽視されるようなら穴で狙ってみたい行き足ではある。
▼田中信一郎 C 9Rは田村、白水ととともに前3艇に置き去りにされての4着争いに。なんとか競り勝って4点はゲットできたが、3着・魚谷にどんどん突き放された足色は中堅もない見え方だった。
太田和美 B 12RはF2にも関わらず4カドからスタートしっかり。ただ、アジャストしたせいか、そこからの伸び足に見るべきところなく大敗を喫した。あって中堅までか。
▼白水勝也 C (前半)3コースから行き足しっかり主導権を握ったが、絶好のまくり差しではなく外の付け回りを選択して4着まで。回り足に自信が持てなかった印象だが、どうか。(後半)やはり回り足に迫力なく、ワースト級とみている田村と熾烈な最下位争いを余儀なくされた。現状は明らかに劣勢だ。

▲吉川昭男 B+(前半)今日イチのサプライズ1着!! 2Rただひとりのドカ遅れ~ボコボコにまくられてからの最内差しであっと驚くバック先頭。2マークの回り足もゴキゲンだったし、昨日から展示タイムも秀逸で超不気味な存在だ。
(後半)前付け2コースを奪うも、3カド今垣のコンマ05全速をモロに浴びては大敗も仕方なし。今日のところは中堅上位としておくが、実に穴っぽいパワーとお伝えしておく。
▲濱野谷憲吾 B+ 前検あたりはいつもほど行き足に迫力がないなと思っていたらば、いつの間にやら安定感抜群の足色で6コースから2着。1・1・2着でV候補のひとりに躍り出た。それでも現状は中堅上位と見ているのだがどうだろうか。
△馬袋義則 B (前半)伊藤のまくりに連動できず惨敗。もっと出ていいモーターなのだが。(後半)10Rは2コースからやや立ち遅れ、外艇からボッコボコに叩かれ1マークで惨敗が約束された。2コースのあるある惨敗パターンだが、スリットからの伸び返しは見るべきものがあった。5・6・6着であまりに馬鹿にされるようなら、こっそり大穴に絡めたい伸び返しではあった。
?天野晶夫 B? 昨日より小マシになった感も、やはり引き波で滑るように失速する姿が。前検で見蕩れたスリット足はソコソコしっかりしている(期待したほどではない)ものの、あのターン回りではV戦線にはほど遠い。三島敬一郎も地元の鬼記者も高く評価していた5号機だが、いざ実戦では「どうした??」と疑問を投げかけるしかない足色だ。うーーーん。
△武田光史 B【出A・直C】 (前半)5コースから差し場なく後退も、道中で鉄兵を追い回す足に見どころあり。(後半)福井支部の先輩・今垣の3カド攻勢にキッチリ相乗りしての2着。直線で引き離されたが、やはり回り足はソコソコしっかりしている見え方だ。
?飯島昌弘 B? あれれーーー?? 昨日は道中のあちこで力強く見えたレース足が、今日の8Rはまったく良いところなく6着に敗れ去った。1マークで外・立間のツケマイを浴びたのが主な敗因ではあるが、それだけでは済まされない実戦足だった。私の過大評価だったのか、調整に失敗したのか……現状では分からない。
△伊藤誠二 B 2R絶好の4カドから一気にまくりきったが、舟の返りが一息。バックで昭男さんに伸び負けており良くて中堅か。攻撃タイプ的にもうひと伸び欲しい。
▽石渡鉄兵 C+(前半)特訓のスリット足は上位に見えたが、いざ本番では迫力不足だった。(後半)待望のイン戦、しかもスリット横一線で逃げきり濃厚かと思いきや、伏兵の②秋山にズッポリ差し抜かれた。前半ともどもターンの迫力不足は明らかでトータル中堅下位か。

△立間充宏 B (前半)江口の猛烈前付けで80mを切るイン戦では勝ちきるのは厳しかった。道中の足色もやや劣勢だったが、上り調子のモーターだけに見限れないところ。(後半)8R、5コースから力強いまくり差しで艇団を割り、3コースからまくった王者・松井に肉薄。捕えきれなかったものの、前半よりもかなりしっかりした足取りだった。
▼辻 栄蔵 C (前半)引き波で横滑りする感じでいつもの忍者ターンができる仕上がりに至っていない。やや落ち目の53号機だけに、回転をしっかり合わせて立て直したい。(後半)やはりターン滑りがある見え方で4番手から追い上げきれなかったが、前を行く中澤29号にしっかり食いついていたのは好材料。前半よりは良化していたと思う。
☆守田俊介 A 10Rで本日ふたりめのイン逃げ成功。5コース一郎まくりを浴びたが、バックは行き足の強さで舳先をグイグイ捩じ込んだ。スリット~1マークの伸び返しも軽快そのもので、1・2・1着という成績とともにV候補のひとりと呼んでいいだろう。
▲上平真二 B+ 11Rはスタート凹みの5コースから全速ぶん回しのまくり差しでバック2番手浮上。引き波を超えるパワーも上々だったが、それよりも乗り手の果敢にして精緻な攻撃を讃えたい。最近の上平名人はこうした捌きが達者すぎ、「パワーかテクか判断しにくい」なんて思うのは私だけだろうか。
△大澤普司 B【出A・直C】1Rイン戦で柴田のまくり差し浴びるも、確かな足取りで2番手キープ。
林 美憲 B+ 5R、前半戦で唯一のイン逃げを決める。道中は井口の猛追にふらつくシーンもあったが、相手が節イチ級だけに仕方なし。中堅上位はありそうだ。
徳増秀樹 B+【出B・直A】自力でまくりつつ機敏に差し抜けて1着。前操者の白井英治の方が伸びていた印象も、2日目にして徳増らしい仕上がりに。もうひとパンチくればV戦線でも怖い存在になるかも。
▽原田幸哉 C+ 11Rはスタートの天才らしくコンマ06まで踏み込んだが、中岡のスピーディなツケマイを浴びて万事休す。Aでも不思議じゃない素性なのだが、現状の足色はターン回りも含めてしっくり合っていない印象。合わせきれれば怖い人機だが……。
★魚谷智之 A+【出A・直S】 今日も特訓からスリット近辺でぶいぶい出て行ったが、いざ9Rの実戦は3コースから伸びきれず。全速でぶん回しての3着がやっとだった。道中のレース足も昨日よりやや劣化した見え方で、回転がややズレていた可能性が高い。
△瓜生正義 B (前半)3コースまくり差しで圧勝。ドリーム戦の2着も含めて、前検で劣勢に見えた行き足は解消されたのか。正直、まだまだ信じきれないでいる。(後半)最終レースで本日やっと3人目のイン逃げ成功! 節間10点で暫定トップに立ったが、正直、パワー的にはまだまだ信じきれないでいる(笑)。

☆佐藤大介 A【回S・直B】2R昭男さんの1着に次いで、かなーーりビックリしたのが7R⑥大介の3着だ。1マークは展開なく離れた5番手だったのに、ターンマークごとに先行艇との差を詰めて坪井~須藤を撃破! あのターン回りの力強さはインパクト抜群だった。もちろん、【9R3号艇】の明日は舟券に絡めると心に決めてしまった。
☆平尾崇典 A【出B・直SS】4カド中澤の一撃まくり浴びる。イン向きの足ではないし、相手も悪かった。自慢の伸びは安定板の昨日よりアップし、おそらく節イチ級。井口と並んでセンター一撃まくりが可能な足だ!
△村田修次 B 昨日は元浩に競り負け、今日は松井に競り勝ち。道中でしっかり戦える中堅パワー。
△秋山広一 B 9Rはイン石渡の先マイがやや流れたところ、ズッポリの2コース差し1着。鮮やかな切れ味ではあったが、石渡のターン漏れとホーム追い風を味方につけた勝利という見え方でもあった。とりあえず中堅評価。
☆中岡正彦 A (前半)中澤まくりにしっかり連動してバック先頭に。パワー差で逆転を喫したが昨日から軽快な行き足、レース足が目につく。(後半)スリットほぼ同体からインの幸哉名人を一閃のツケマイで撃破! 前半までは中堅上位と見ていたが、これだけ軽快ならAを授けるべきだろう。
△吉川元浩 B 8Rは2コースから立ち遅れ、まくった松井の引き波をモロに浴びて失速した。S遅れが敗因とはいえ、道中の追い上げ足にも迫力がなく中堅あるなしか。
▼山本英志 C 6Rのイン戦で③瓜生の豪快なまくり差しを喫したのみならず、その後も後続艇にドカドカ抜かれてお世辞にも良いとはいえない足色だった。
▲繁野谷圭介 B+ 11Rは6コースからいちばん遅れ、何もできずに6着大敗。6コースあるあるでパワー云々とは無縁の成績と思っていい。前検から行き足はかなりゴキゲンで、隙あらば突き抜ける不気味なオーラを放っている。
△黒崎竜也 B+ 11Rは二番差しからバック3番手→井口の追撃をシャットアウトして3着を獲りきったレース足は見どころたっぷりだった。暫定中堅上位としたが、Aを授けるべきかも?
△赤岩善生 B【出A・直C】 
(前半)キャリアボデー交換。実戦でのターン回りがしっかりしてきた印象だ。ただ行き足~伸びはかなり甘く、バックで突き抜けたように見えながら徳増に先頭を許した。前付け~自力で攻めるには、行き足だけでもパワーアップさせておきたい。(後半)特訓からピット離れでドカ連発、この部分に関しては調整ミスと言えるかも。道中での追い上げも利かず、前半よりゾーンを外していた可能性は高い。

中澤和志 S【出SS・直A】
(前半)4カドから伸びなりまくって抜かれ、抜き返しての1着。やはり出足系統を主体とする実戦足は半端なく強力で、引き波を軽々と超えて行く。伸び足はやや売り切れる見え方だが、ギリギリまくりきったあたりは直線アップの証しか。
(後半)アウト6コースからあれよあれよの3番手→危なげなく3着はエース機の証明だが、前を行く一郎さんにどんどん水を開けられたのは気になるところ。気温が下がって前半より回転がズレたのかも。それ以外は不満な点の見当たらない1日2走ではあった。
△坪井康晴 B【出C・直A】(前半)7R②今垣の3カドまくりに連動して2、3番手を取りきったまでは良かったが、そこからの回り足は劣勢の一語。とりわけバック5番手だった佐藤に軽々と追い抜かれた実戦足はいただけない。まあ、「直線◎で回り足▼」は坪井のあるあるパターンなのだが。(後半)前半よりやや回転が合った印象で回り足がアップしていた。
▽齊藤 仁 C 道中で競り合いながら捌ききれずに下がっていった印象。ストレートは水準ありそうだが、ターン回りは劣勢な見え方だった。
▼須藤博倫 C 7R待望の1号艇も④昭男さんの前付け~②今垣の3カドからコンマ05の猛攻を浴びてはひとたまりもなかった。ただ、道中で坪井、佐藤に競り負けたレース足は明らかに劣勢だった。
▽坂口 周 C+ 2コースからスタート凹みで③瓜生のまくり差しを喰らう。それで2着に残したあたりはイン山本より上の見え方。素性的に中堅あるかどうかは疑問だが。
△後藤正宗 B 12Rで3着かと思いきや、坪井との競り合いに負けて4着止まり。中堅ど真ん中が妥当な見え方だった。
△古結 宏 B 5Rのバック直線~2マーク、井口での競り合いでぶっちぎられ! 相手が強すぎた印象で、転覆の影響はなさそうだ。

★井口佳典 S【出A・直SS】 
(前半)私・畠山が勝手に不安視していた出足・回り足は、5R1マークの旋回ですべてクリアに。むしろ複数の引き波を超えて加速して行った押し足は、間違いなく上位レベルのものだった。スリット手前でガッツリ放ったが、もちろん行き足~伸びは平尾と争う節イチレベルだ。
(後半)11Rは2コース想定でどんな調整を試したか。とにかくスリットからの行き足も道中のレース足も前半より頼りない見え方ではあった。前を行く黒崎に千切られたのはその証しか、それとも黒崎が仕上がったのか……やや首を傾げたものの、前半までのド迫力パワーを信じて「S」を授けておく。
☆山本隆幸 A (前半)8Rは③松井まくりを横目に、最アウトから差し伸びて3着ゲット。展開の利もあったが実に安定したレース足で上位レベルは間違いないところ。現状は回り足主体に出足系統が強力な見え方だ。(後半)2コースからスタートで後手。今日の悪いパターンを踏襲して大敗したが、パワー負けではなかった。
×田村隆信 D 昨日に続いてセット交換(効果がなかったので戻した可能性も)、まったく良化の兆しがなく道中での競り合いも劣勢を強いられた。このままではかなーり苦しいシリーズになってしまうだろう。
※シルシは【★抜群、☆上位、▲中堅上位、△中堅、▼中堅下位、×下位、?不明】
(photos/シギー中尾、text/畠山)