BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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マーくんの水神祭!の初日後半ピットから

 まずは本日の水神祭! 8Rで片岡雅裕が4コースからまくり差しで1着。これが通算1000勝目!

 というわけで、9R発売中に水神祭が行なわれました。レスキューで大時計前まで行って、ファンの前での水神祭。レスキューに乗り込んだのは主役の片岡と、同期の渡辺崇、同支部の中村晃朋&石丸海渡、さらに四国の田村隆信でした。私はピットにいたので、遠目にしか様子を見られませんでしたが、水面には2人がドボン。戻ってきて確認すると、ずぶ濡れだったのは片岡自身と渡辺でありました。同期が祝ってくれたわけですね。

 陸では、施行者から目録とセンプル人形がプレゼントされ、片岡は誇らしげに見せながらはいポーズ。噂ですが、片岡はやらないと言い張っていたものを、後輩の中村と石丸がゴリ押しして実現した水神祭のようであります。アキトモ&カイト、ナイス!
 もちろん片岡にとってはあくまで通過点。これからさらに勝ち星を積み重ねていくはずです。とはいえ、めでたいものはめでたい、ということでおめでとう!

 その8Rには梅原祥平が登場。これがGⅡ以上の記念レース初出走だ。残念ながら6着だったが、デビュー1年8カ月というキャリアを考えれば致し方ないところ。ただ、レースには相手がどうとか考えずに臨んだそうで、しっかりした決意とともにピットに入ったあたりは立派であった。あとで出走表見て、相手の強さを改めて思い知ったそうだが(笑)。鳥取県出身は梅原と村岡賢人の2人だけで、村岡は師匠にあたる。その村岡はまだ甲子園で1着を獲ったことがなく、梅原は「おっ、これはチャンスかも」と先を越す気満々なのも頼もしい。もちろん厳しい戦いを強いられるのは当然だが、なかなか強そうな芯を持った若者のようで、明日からの戦いも楽しみ!

 10Rで5コースからまくり差しで突き抜けた吉田慎二郎だ! 戦った相手たちに丁寧に礼を尽くすと、その後は報道陣に囲まれて実に丁寧な受け答え。今節初めて会ったのだが、そのお人柄がうかがえるレース後の姿なのであった。今節の台風の目になってもらいたいですね。

 というわけで、SGクラス以外の選手たちが勝つと高配当必至(10Rもマンシュウ)。梅原も吉田もさらに頑張ってほしいわけだが、和歌山県代表の立具敬司にも頑張ってほしいところ。甲子園は過去2回出場しているが、どちらも1着は獲れなかった。まだ舟券にも絡んでいない。初出場から4年が経って場数も踏んできた今年は、何としても初勝利を! ただし機力的にやや厳しいようで、今日の午後は本体整備をしたあと、遅い時間帯まで試運転に励んだ。最後まで水面に出ていたのが立具で、しかも10R、11R発売中には水面を駆けるのは立具のみだった。一人黙々とパワーアップに励んだのだ。明日は2号艇1回乗り、なんとか今日の努力を結果に結び付けたい。

 さてさて、10Rで宮地元輝が1号艇2着。吉田のまくり差しに屈したわけだが、宮地はこれで1号艇3連敗である。宮地は1コース1着率が90%を超えていて(過去1年)、しかし前節のグラチャンから立て続けに取りこぼし。らしくない走りが続いてしまっているわけである。レース後の宮地の様子を一言で言ってしまえば、憮然。当然白カポックで負け続けている感覚は本人にもあるだろうから、その状況に明らかに不機嫌な様子を見せたのだった。まさに、ガッパむかつく、というやつ。今日は前半も4着で、不完全燃焼な初日となっている。明日は闘将らしい戦いを見せたいところだ。

 で、9Rを4カドまくりで制し、初日連勝の中島孝平は、気持ちのいい勝ちっぷりにもかかわらず、やっぱり淡々粛々なのでありました。本当に勝っても負けても変わらない男。それが中島孝平の魅力であります!(PHOTO/池上一摩 TEXT/黒須田)