BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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ぐっと冷え込む優勝戦朝のピットから

 YUMI! YAYOI! ERI! EMI! YUKARI! MIHO!
 こう書くと6人組アイドルグループみたいですね(笑)。というわけで、優勝戦メンバーのボートには、ファーストネームのアルファベットシールが貼られて、特別感が醸し出されております。声援はぜひファーストネームでどうぞ!

 優勝戦の朝である。冷たい雨が降りつけるピットはとにかく寒い! 体感としては節イチの寒さじゃないかな。そんななかでも試運転に飛び出していく選手には頭が下がるわけで。優出組で真っ先に水面に出ていったのは遠藤エミだ!
 それまでペラ調整所にこもっていた遠藤がボートを下ろしたのは3R発売中。すぐさま1周走り、2周目は浜田亜理沙との足合わせ。その後は浜田は係留所へとボートをつけたが、遠藤はそのままボートを陸に上げた。係留所までダッシュして浜田のもとに向かい、足合わせの感触を話し合いながら装着場へ。控室へと入っていった浜田と別れると、遠藤はペラを外して調整所へGO。今日はこれを繰り返すのか……と思っていたら、4R発売中にやはり水面に出て行って、2周ほどするとまたまたボートを引き上げた。本当にこれを繰り返しそうだ! つまり、叩いて、乗って感触を確かめて、また叩いて、また乗って確かめる。この連続で万全に仕上げにもっていこうということである。4号艇になってしまったが地元優勝戦、全力で獲りにいく遠藤エミ!

 前半のうちに大きな動きを見せていたのはこの遠藤くらいだが、しかし宇野弥生以外は姿を見かけることが多かった。宇野はエンジン吊りに出てくるだけで、ゆったりと過ごしている模様。もちろん足にそれなりの手応えを得ているからで、後半の時間帯になればピッチを上げてくるはず。

 ペラを叩くつもりはない、と言っていた三浦永理だが、いやいや、調整所にその姿はあった。特殊なペラだから叩き方がわからない、というのが真意のようだが、昨日から気候が一変しており、微調整くらいは、ということだろうか。あるいは自身のゲージを当てて形の違いを確認している? ともかく、動き出しは早かったというわけである。

 海野ゆかりはゲージ擦り。寺田千恵とともにそれ用のテーブルに陣取り、会話も交わしながら作業を行なっていた。昨日は中堅上位以上の仕上がりだったとのことで、その形状をゲージにとっておこうということだろう。

 守屋美穂はペラ調整。2号艇だった昨日は出足を意識して叩き、いい仕上がりだったとのことだが、今日は6号艇。どんな方向性で叩くことになるのか。3R発売中にはいったん控室へと戻っていったが、4R発売中にふたたびペラと向き合い始めている。方向性は定まったか?

 そして1号艇・渡邉優美もペラ調整に早くから取り組んでいる。緊張感が見えるかといえば、少し見えるし、しかし仲間に声を掛けられたときなどには笑顔も見える。2Rには弟子の神里琴音が出走し、レース後は穏やかな表情で語り掛ける様子も。雰囲気は悪くないと思います!(PHOTO/池上一摩 黒須田 TEXT/黒須田)