BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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若返った……!?

 10時前に通用口に辿り着くと、すでに林美憲、田頭実、徳増秀樹が到着済み。宅急便で送られた荷物を整理しているお三方に挨拶し、その後の選手の到着を待っていると……えっ、ウソ!? 白井英治! レース場入り大トリの常連である白井が早々に鳴門にやって来た! 谷村一哉が運転する愛車に同乗し、寺田祥も一緒に3人で鳴門入りだ。いやー、調子狂うなあ、白井英治がこんなに早く来るとは。それにしても、テラショーと谷村がマスターズですか……。

 そうなのです。このところ毎年、「○○がマスターズですか……」と選手入りの取材で溜息をつくことが多くなっていっている。我が信州の星・飯山泰もついにデビューで、「飯山クンがマスターズ……」。なにしろ、本栖研修所で訓練生だったときにインタビューしているのである。デビュー前の10代だったころを知っている選手がマスターズに来るんだからなあ……。

 82期静岡三羽烏をマスターズで見ることになるとはなあ。坪井康晴は昨年にデビューしていたけれども(年齢的には横澤剛治も去年からこの世代)、ついに菊地孝平もここに登場。菊地とは誕生日が同じで、ちょうど10歳違い。ということは、俺は四捨五入すれば還暦か……と、そう、このところマスターズではてめえが年取ったことを突き付けられているというわけなのである。そりゃ溜め息も出ますって。

 今節最も登番が若いのは吉永則雄。88期生ですが、彼らは本栖に入所してやまと(ボートレーサー養成所)で卒業した世代。そう、ついに“やまと世代”がマスターズに登場! というわけで、「マスターズも若返ったなあ」などという感想が浮かんでくるわけですが、そんなわけはないよね。45歳以上というのは変わってないんだから。つまりやっぱり、てめえの加齢を自覚するしかないというわけです。

 というわけで、西島義則の姿を見ると妙に安心したりして(笑)。還暦超えてもまだまだ元気。まだまだ強い。よーし、俺もまだまだ頑張るぞ! と勇気づけられるのがマスターズでもあるのです。西島はもちろん、今節最年長!

 地元勢は林のほか、まずは岩崎芳美。今年のレディースvsルーキーズバトルの取材で鳴門を訪れたときにちょうどマスターズ勝負駆けで、見事に成功! 気合のこもったレースを存分に見せてもらいました。ところで今節は工務店やるのかな!?

 そしてエース田村隆信! 施行者希望枠というのが意外すぎますが、鳴門のビッグなのだからこの人がいないと始まらない! 昨年は同期の井口佳典が優勝。銀河系連続Vなるかにも注目しましょう。

 女子は海野ゆかりが直前に欠場となってしまいましたが、岩崎のほかに中谷朋子、そして寺田千恵。今年は旦那様の立間充弘は不出場で、テラッチは「寂しい……もう帰ろっかな」と踵を返そうとしたりして。ダメダメ、帰っちゃ(笑)。というか、旦那様の分まで頑張ってくださいね!

 直前の大村周年を制して乗り込んだ原田幸哉。この優勝は大きかった。なにしろ、やはり地元大村開催のオーシャンカップ、周年が始まる前はボーダーより下にいたのである。しかし優勝で一気に当確ラインに!「気楽になりましたよ」を笑いながらのレース場入りでした。このマスターズが勝負駆けになるかもしれなかっただけに、気楽に臨めることが好結果につながるかも!

 本日大トリは上平真二でした! この人もいつもトリ近辺のレース場入り。どんないでたちで登場するかと注目していたら、いたって普通でした(笑)。今節もヒゲと笑顔が素敵です!(PHOTO/中尾茂幸 黒須田 TEXT/黒須田)