ここは江戸川。例によってなかなかの荒れ水面で、前検のスタート練習は中止&タイムを計る前検航走のみ。何組かあった足合わせもほぼバッタンバッタン呼吸が合わず、足合わせをチェックするのが不可能な1日でした。悪しからず、ご了承くださいませ><
で、前検を斬らなかった代わりに、このシリーズだけの特別企画(ダークホースではなく未来の輝く星になれ、的な若武者紹介コーナー)を少し長めにアップしまーす。
明日のブライトホース
5161登玉隼百
とだまはやと
127期・兵庫支部
明日【6R2号艇】
苗字も名前も跳ねるような華やかさがあって、すぐに覚えたファンも少なくないだろう。だが、名前だけでなくレースっぷりもなかなかにディープインパクトだ。モーター抽選欄で触れたように、少しでも覗いたら自力で攻める猛禽タイプ。今年の3~5コースの決まり手はこうだ。
まくり/まくり差し/差し
3コース 3/1/1
4コース 3/0/0
5コース 2/0/0
「まくり怪獣」と呼ぶにはちょい勝ち数が乏しいが、トータル【8/1/1】はまくり好きのファンにとって期待の星と断定していいだろう。
子どもの頃から父親と手に手を取ってBR尼崎に参拝、「自分はボートレーサーになるもの」と完全に決めていたという。が、123期からチャレンジした養成所は学科試験や二次試験に手こずり、4期連続で失敗。満を持して臨んだ127期の試験で、やっと分厚い壁を突破した。養成所リーグ成績は6.43の高率、養成所チャンプ決定戦では5号艇3着で表彰を受けている。
デビューから約2カ月後の2021年2月22日に宮島で初勝利。6コースから一撃のまくり差しで3連単は1034倍、32走目の水神祭だった。ちょいオカルトネタとしては初優出も3年後の2月22日。2という数字によほど縁があるのかも?
期別成績も右肩上がりでデビュー4年でA2に昇級。このままA1まで昇り詰める勢いだったが、さすがに対戦相手が強化されて初のUターン勝率降下現象を経験中。ただ、自力で攻めるスタイルは変わっておらず、このスランプを抜ければ一気に再浮上する可能性は高い。
ってなわけで、伸び強烈な12号機を引いた今節は、再浮上の絶好調のチャンス。チャンスどころか、本人が渇望している初優勝も十分にありえる。来年の2月22日まで待つことなく、7月7日の縁起のいいゾロ目で決めてしまいなさい、はやと君!
5165小林愛実
こばやしなるみ
127期・岡山支部
明日【1R3号艇・9R2号艇】
愛実と書いて「なるみ」。よくよく「あいみ」と呼ばれるらしい。隼百と4番違いの127期で、順風満帆の隼百とは裏腹にゆっくり牛歩のように成長中だ。
ボートレーサーを目指したのは「保育所の年長だった頃」だから、隼百と同じく早い。そして、126期から受けはじめて2度目に合格したから、隼百より優秀だ(笑)。養成所のリーグ成績は5.02。同期では7.12でチャンプになった清水愛海(コッチも「あいみ」じゃなく「あみ」)というモンスター訓練生が話題を独占したが、愛実の数字もなかなかに優秀ではあった。
だがしかし、デビューしてからは長きに渡ってゴンロクのオンパレード。初勝利までに1年2カ月、208走を要した。その後もやんわりじんわり見えない程度に成績を上げ続けてきたが、1年単位で見ればそれなりにしっかりした成長曲線が浮かび上がる。
2020年 1.00
2021年 1.64
2022年 2.70
2023年 3.86
2024年 4.13
ね。平均スタートも去年までのコンマ21前後から、今年になってコンマ17に一大飛躍。最近のルーキー世代は4、5年目あたりから急激に伸びるケースが多く、愛実もまさに成長期に突入している最中と思っていいだろう。頼もしい女子の先輩、自分よりエリートの同期と緊密に戦うことのできる今節を、もう一皮剥けるチャンスシリーズにしてもらいたい。
最後に、愛実ちゃんが人気映画『あんのこと』などで一大ブレーク中の若手女優・河合優実に似てる、と思ってるのは、私だけ??(photos/チャーリー池上、text/畠山)