TOPICS　２日目 - BOAT RACE ビッグレース現場レポート

独断パワー評価

　２日間24レースを観戦しての私なりのパワー評価を、目立つ順番にアップしておきます。

倉持莉々　Ｓ＋【出Ｓ・行ＳＳ】

　今日は【１Ｒ６号艇で２着＆11Ｒ２号艇で４着】と勝ちきれなかった。特に後半は外から伏兵・谷口知優の強ツケマイを浴びてバック最後方までズリ下がったが、あれをもって38号機のパワー評価を下げるつもりは微塵もない。むしろ、そこから１周もたたないうちに４番手を取りきった追撃パワーこそ評価すべきだ。全部の足が強いが、特に行き足が節イチ級のパンチ力。

平川香織　Ｓ【出Ｓ・行Ｓ】

　倉持38号機と同じように全部の足が強力で弱点が見当たらない。とりわけスロー発進時のスリット足（行き足）が素晴らしいが、倉持よりわずかに劣るとみてＳに留めておく。今日は３Ｒのイン逃げ圧勝～10Ｒは４カドから展開ズッポリのまくり差し一撃。運も実力のうちで、このままの勢いでデビュー初Ｖも十分にありえる。

　はい、現在の私がＳ以上を授ける人機はこのふたつのみ。以下はこんな感じだと思っている。

清埜翔子　Ａ＋【出Ａ・直Ｓ】

　今日はスリット直前にアジャストしてか、４カドから自慢の伸び足を生かしきれなかったが、凄まじい展示タイム６秒56も込み込みで破壊力は疑いなし。今後も外枠でアタマから狙い撃ちたい伸び足だ。

石原　翼　Ａ＋【出Ａ＋・直Ａ＋】

　初日も前検より良化し、今日はさらにパワーアップ！　全部の足が上積みされて、地の利も含めて優勝しても不思議じゃない抜群パワーだ。ちなみに、７Ｒの川井萌、10Ｒの土屋実沙希も目に見えてパワーアップしており（どっちもＡ評価）、明日以降も地元勢がブイブイ云わせることだろう。

西岡育美　Ａ【出Ａ・直Ａ＋】

　今日はイン戦の１マークでなぜか真横にぶん流れ、白組に得点をもぎ取られてしまった。ただ、道中のストレート足は強力な見え方で、どこかしらでリベンジの強攻があると確信している。

上瀧絢也　Ａ【回Ｓ・直Ｂ】

　団体戦の道中でしっかり握って差して３着×２本の活躍。サイドの掛かりがしっかりしている印象で今後も怖い存在だ。開会式での「ガメツク行く」＝前付け宣言だとするなら、パワー的にも侮れない存在だとお伝えしておく。

　他では加藤優弥、荒巻凪沙、谷口知優、小坂風太の伏兵ルーキー４人の足も見どころたっぷりで、明日からも常に警戒しておきたい。

明日のブライトホース

取扱注意のふたり
『ダショウとタジョウ』

5059冨田　祥（123期・香川支部・香川出身）
5105富田恕生（125期・福岡支部・静岡出身）

　２日目を終えて、まだこのふたりをゴッチャにしているファンがいるのではないか。彼らの名前をカタカナに変換してみよう。
★5059トミダショウ
☆5105トミタジョウ
　これはもはや「間違い探しクイズ」の領域だな。もっと言うなら、最初の「トミ」の漢字も微妙に違うし。漏れ聞こえた話では、今節はベテランのＭＣさんもふたりの“読み比べ”に四苦八苦しているとか。そんなパニック状態に陥っている方々のために、この場でしっかり両者の差別化をしてしまおう。まずは、先輩の「ダショウ」こと冨田祥ｸﾝから。

★冨田　祥／平成９年１月７日生まれ、デビュー時の身長163cm

　123期の養成所リーグ成績は3.72とかなり厳しく、デビュー後も長らくゴンロクを這い回り、227走目に悲願の初１着＝水神祭を遂げた。直近の成績の推移はこんな感じだ。
　勝率　2022年3.08⇒2023年2.83
　１着　2022年６勝⇒2023年１勝
　うーーーん、養成所時代の低迷はまったく気にならないが（同期の上田紗奈も３点台だった）、今年になって勝率がダウンしているのは気になるところ。昨日の団体戦８Ｒで２着を獲りきった勢いで、なんとか上昇気流に乗ってもらいたい。
　続いて、２期後輩の「タジョウ」こと富田恕生ｸﾝのプロフィール。
☆富田恕生／平成10年10月21日生まれ、デビュー時の身長163cm

　125期の養成所リーグ成績は4.46とやや厳しめで、デビュー後もしばらく低迷したが。127走目に待望の初勝利＝水神祭を遂げた。直近の成績の推移はこんな感じ。
　勝率　2022年4.11⇒2023年4.86
　１着　2022年13勝⇒2023年６勝

　あららん、こうして並べ比べてみると、後輩の恕生ｸﾝの方がちょっとちょっと目立っているようですな。水神祭もぴったり100走分だけ早かったし、直近の成績も右肩上がりで成長しているし。読者の中には「だったら後輩の成長株ﾄﾐﾀｼﾞｮｳの舟券だけ買っておこう」なんて思われる方もいるだろうが、そこはモーターレースの妙。昨日今日のパワー比較では、おそらく冨田祥56号機の方がパンチ力がある見え方なのである。