BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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下関メモリアルTOPICS 3日目

 今日のマスターズは1号艇=インコース8勝とかなり穏当な1日ではあった。が、2本の万舟のうちの1本が2296倍という驚異的な配当に!! この第7Rは①石川真二と②吉川元浩が人気を二分したが、節イチ級のストレート足を誇る⑤原田幸哉が伸びなり絞めまくり。で、「そうはさせじ」と4カドの④大場敏が激しく抵抗しながら先まくりに打って出た。

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 このツープラトン攻撃で人気筋のスロー3艇は壊滅。大競りまくりを演じた大場・幸哉もずんずん流れている間に、超人気薄の⑥丸尾義孝があたかも『十戒』の割れた海のど真ん中を突き進むように先頭に躍り出ていた。まさに展開一本の勝利とは言え、ターン出口で独走の大楽勝! この時点で、特大万舟が約束されたわけだ。なんとか態勢を立て直したツープラトンが後に続いて、⑥-④-⑤は22万9630円! 「まくり屋の外には要注意」としたものだが、ある意味「まくって差して」のシンプルな展開でこれほどの配当が生まれるとは……ボートレース恐るべし、でもってマスターズも恐るべし!

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 さてさて、明日は勝負駆けの計算や速報、『週刊BOATBoy』の配信などで日がなバタバタこきそうなので、今日のうちに明日の面白そうなレース(穴党の私なりに、ですが)をフューチャーするとしよう。誰かしらの舟券作戦の参考になれば嬉しい限りだ。

明日の注目レース

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2R①飯島②今垣③平尾④暢孝⑤佐藤⑥石川
★キーマン&キーポイント=②今垣・③平尾(まくり屋の選手力)、④暢孝・⑥石川(前付け)、⑤一宮(人気の盲点)
★見どころ=万舟になるかどうかはともかく、ツッコミどころ満載のドキドキ番組。⑥石川がピット離れも含めて動くのは必至で、④暢孝も抵抗しながらゴリゴリ連動すれば146/235となり、まくり怪獣②今垣が絶好の4カドに!? 今日あたりから直線足がアップした③平尾、人気の盲点⑤佐藤も含めて誰にでもそれなりの勝機がある激戦カードだ。

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5R①海野②龍介③良昭④田頭⑤元浩⑥赤岩
★キーマン&キーポイント=④田頭・⑥赤岩(前付け)
★3日目の連勝で準優勝負駆けに持ち込んだ⑥赤岩(2着条件)がゴリゴリ動きそう。で、今節は2度も6コースダッシュを選択している④田頭が赤岩に連動するかどうか。Wで激しく動けば、暫定トップの②金子龍介はじめ他の選手も抵抗して「メチャクチャ深い枠なりオールスロー」や「⑤元浩単騎ガマシの12346//5」などという過激な最終隊形もありえる。すべては赤岩のガチンコ指数次第なので、スタート展示は必見!

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6R①天野②徳増③太田④芝田⑤三角⑥瓜生
★キーマン&キーポイント=⑥瓜生(前付け?)、②徳増・③太田(まくり屋の選手力)、④芝田・⑤三角(人気の盲点)
★見どころ=3日目まで暫定3位の⑥瓜生がトップ狙いで動きそう。⑤三角は進入に淡白なので、普通の想定は12346/5。これは内コースが有利だが、瓜生がより激しく攻めたときのA126/345ならば、最近は4カドまくりを連発している太田(暫定2位!)のスタート一撃&マーク選手の台頭がありえる。さらにはB16/2345と徳増が3カドに引いたりしたら大事件だが、瓜生の前付けではここまで発展する確率は1%程度か。

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8R①辻②市川③暢孝④守田⑤荒井⑥江口
★キーマン&キーポイント=③暢孝・⑥江口(前付け)、⑤荒井(人気の盲点)
★見どころ=2Rとともにピットアウトから一触即発の乱戦バトル。予選トップの目もある⑥江口がオラオラ行けば、③暢孝も黙って入れるはずもなく、ツープラトンで①辻に襲い掛かるかも。他艇がこの局地戦を回避すれば136//245という穴隊列になるが、②市川と④守田も猛反発して「スローがメチャクチャ深い12346//5」もありえる。こうなった場合は、A1勝負駆けでもある⑤荒井の単騎ガマシがかなり怖いぞ。とりあえずスタ展に注目!

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9~11Rの見どころ
 3日目を終えて暫定1位の金子龍介、2位・太田和美、3位・瓜生正義が9~11Rに続々登場。それぞれ前半戦があるため現時点で勝負駆け条件は断定できないが、おそらく予選トップ(または準優1号艇)を見据えた戦いになるだろう。3者の出場レースはこうだ。

★9R5号艇・金子龍介(8・50、前半5R2号艇)
★10R4号艇・瓜生正義(8・00、前半6R6号艇)
★11R4号艇・太田和美(8・00、前半6R3号艇)

 このラインアップを見るだに、前出・6Rの太田vs瓜生の直接対決が優勝の行方を左右する天王山になる可能性が高そうだ。もちろん、自力トップの権利を持つ金龍がピンピン連勝ならば、他のふたりは脇役に回るのだが……。(photos/シギー中尾、text/畠山)