２Ｒでフライングが出てしまった。５号艇の興津藍。５コースから一気に内を呑み込んだが、コンマ01の勇み足。ピットに戻ると、他の選手に頭を下げて回った。特に、すぐ内の柳沢一とインの萩原秀人には丁寧に詫びているように見えた。もちろん、お互いに禍根は残らない。むしろ萩原は興津に気を遣っているようだった。
興津に乗ってまくり差しで追走していた新田雄史には１着が転がり込んできた。決まり手は恵まれだが、興津の走りに俊敏に対応したからこその首位浮上。とはいえ、心から喜べるはずもなく、ピットに戻った新田からは苦笑いがこぼれるのだった。それでも６号艇の１着はやはり大きいよなあ。ツキの良さを新田は感じたかも。
１Ｒは平高奈菜が逃げ切り。エース級のモーターを引いたオールスターではついに１着は獲れなかったわけだが、今節は２日目に１着をゲットした。２連対率は30％の低調機を引いた今節、早々と白星をマークするのだから面白いものだ。とはいえ、やはり機力には不満を感じたらしい平高は、レース後すぐに本体整備を始めている。それも、まさしくバラッバラにして、整備用テーブルは部品がずらりと並べられたような格好になっている。キャブレターの洗浄も行なった様子。交換部品があるかどうかは、明日の直前情報を要確認。僕が見かけた範囲では、シリンダケースを部品室から持ってきた様子だったのだが、向上が感じられなかったら戻す可能性もあるだろう。今日はこの後、試運転に出るようなので、一日かけてパワーアップをはかることになりそうだ。
整備といえば、昨日の終盤に本体整備をしていた瓜生正義が、今日も本体と向き合った。朝に試運転などしたかどうかは確認できなかったので、昨日の続きなのか、昨日の整備が成果なくやり直しということなのかは判然としなかった。今日は12Ｒ１回乗り、この後もまだまだ調整が続く？ 瓜生についても12Ｒの直前情報をご確認ください。
また、池田浩二も本体整備をしており、これまた昨日の続きなのか……どうなのか。池田は本体整備を終えたあとには、ギアケース調整もしていた。かなり入念に、モーター全体の底上げをはかっている様子だ。あ、池田も12Ｒ１回乗りか。直前情報、しっかり確認しましょうね。
あと、白井英治がチルト角度を調整していたぞ。白井は初日２走で２着、ともにチルト０度での出走だった。前操者の宮武英司は最終走でチルトはマイナスだったから、モーターを受け取った状態のまま乗ったわけではなく、白井が意図的に０度に上げていたわけだ。これを調整していたということは、今日は１号艇だから０・５度にさらに上げるとは考えにくく、マイナスに下げたと思われる。まあ、これも乗ってみて違和感あれば０度に戻すのだろうから、やはり直前情報をご確認……って、白井も12Ｒ１回乗りじゃないか。マイナスにして前進あるかどうかは注目したいですね。そして、12Ｒ１走組が朝から精力的に動いていた２日目、というわけなのだった。（ＰＨＯＴＯ／中尾茂幸 黒須田 ＴＥＸＴ／黒須田）
