BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

THEピット――早くも整備ラッシュ

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「ユウコさーん、ありがとう!」
 その声に応えて、細川裕子がにこっと会釈。これは、ピットでよく見るエンジン吊りのお礼。その声の主は……中里優子! ユウコさんがユウコさんにユウコさんありがとう。うむー。中里がテラッチあたりに「ユウコ」と呼ばれているのを見たことがあるので、細川も中里を「ユウコさん」と呼んでいるのではと想像するのだが……。中里が出走した2Rには東海地区勢の出走がなかったので、細川は中里のヘルプに加わったという次第。ともかくまあ、どっちのユウコさんも頑張れ!

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 というほのぼのシーンが見られたピットではあったのだが、この2Rでは残念なことも起きてしまっている。3R発売中、向井美鈴がモーターを外したので、整備を始めるのかと思いきや、モーターが運ばれた先は水槽。すなわち、これは「今節のすべてのレースが終わった」あとに潮抜きをする作業で(浜名湖の水質は汽水)、最終日に見かける動きなのだが、つまり向井は今節を終えてしまったということを意味する。2R、周回誤認の疑いで即刻帰郷。うーん……。責められるべき失態であるのはたしかなのだが、もちろん故意ではないし、個人的には「この贖罪は水面で!」と思う。またこの舞台に彼女が帰ってくることを僕は願っています。

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 我々は残る51名の真夏の奮闘を見守ろう! というわけで、初日の朝から精力的に動く選手は数多く見られている。早くも本体整備に取り掛かっている選手も。本体をバラバラにしていたのが谷川里江。かなり大がかりな整備で、11Rの直前情報は要チェック。何らかの交換はあるものと思われる。大きな部品かも。

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 4R出走の高田ひかるも本体を割っていた。昨日はプロペラをいきなり叩き変えて、前検タイムはトップを叩き出していたのだが、今朝は本体だ。直前情報によるとピストンリング1本交換。さらに伸びを引き出そうというものだろう。そして4Rは2コースから伸びてインの長嶋万記を叩き切ってしまった! 中川りなには差されたものの、まさに高田の本領発揮であった。このあとはさらに伸びを研ぎ澄ますことになるだろうか。

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 竹井奈美はボートごと整備室に持ち込んでの作業。そして2R発売中には整備室内でカポックを着こみ、ボートを装着場に運び出して、そのままボートリフトへと向かったのだった。整備して即試運転!

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 同じように大山千広もボートを持ち込んでの作業。こちらはいったん装着場にボートを出した後は、プロペラ調整に向かっていた。5Rの直前情報はキャリアボデー交換。そして書いている最中に5Rは発走して、あぁ、ちーちゃんスタート遅れ……。整備の成果があったかどうかは判然としづらかったが、ここからさらに整備調整を続けていくはずだ。

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 1R終了後には、藤崎小百合が整備室へ。1Rは見せ場なく6着。前検のコメントは渋いもので、しかし今日は1Rだから大きな整備をする時間がなかった。1走したことで改めて感触をつかみ、それが整備へとつながったということだろう。初戦6着は痛いが、まだまだ巻き返しは利く。今日はこの1回乗りだから、1日かけての整備になるかも。

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 さて、1Rは山下友貴が逃げ切ってオープニングを飾り、3Rでは三浦永理が差し切って1着。4Rの長嶋は残念だったが、地元勢が初日序盤を盛り上げている。彼女たちを出迎える静岡軍団はやはり沸き立っており、三浦と池田浩美は歓喜のグータッチ! 浜名湖レディチャン、やはり地元勢の気合はひときわ目立っていると言っていいだろう。彼女たちの活躍が、真夏の浜名湖を盛り上げるぞ!(PHOTO/中尾茂幸 黒須田 TEXT/黒須田)