BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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トライアル前検をちょこっと斬る!

 福岡QCトライアル組12選手の前検作業が終わりました。昼過ぎにモーター抽選~8Rと9R後にスタート練習という慌ただしさで、試運転と足合わせはチョボチョボ。スタート練習も大半の選手が「前の操縦者からもらったまま」という感じだったので、今日の材料は参考程度に留めておいたほうが良さそうですかね。班別の前検タイムと進入隊形、私なりの短評を添えておきます。

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★明日の12R班
①平高奈菜  6.73
②守屋美穂   6.73
③小野生奈   6.77
④平山智加   6.79
⑤寺田千恵   6.77
⑥海野ゆかり 6.92

一本目=123/456
二本目=546/312
三本目=6312/45

【短評】一本目と三本目、スロー起こしから出足~行き足の部分でほんのちょこっと②守屋が強めに見えた程度で、スリット近辺の見え方はほとんど変わらなかった。つまりは外からの脅威が希薄な印象。スタートさえ揃ってしまえば、平高が守屋を壁に逃げるか、あるいは守屋の差しが届くかという内寄りの決着になりやすい見え方だった。

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 明日、どれだけの選手がどれだけペラを叩き換えるか、でパワー相場が大きく変動する可能性も考えておきたい。海野の前検タイムだけ極端に遅かったが、スリット比較をする限りではまったく気にする必要はなさそう。むしろ、二本目の3コース起こしはスリットを境に一瞬だけスッと伸びたようにも見えていた(すぐに減速)。

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★明日の11R班
①遠藤エミ   6.85
②田口節子   6.74
③渡邉優美   6.84
④細川裕子   6.88
⑤西村美智子 6.84
⑥大山千広   6.81

一本目=123/456
二本目=123/456
三本目=1245/63

【短評】コッチのスタート練習は①遠藤がインを主張し、前の班より明日の実戦に即した特訓に。その分、パワー比較が容易だったのだが、3本ともに優勢に見えたのは②田口。やや早起こしではあったが、2本連続で遠藤をスッと突き放す行き足は魅力的だった。逆に三本目は起こし遅れで凹んだものの、そこからの伸び返しがゴキゲンの一語。こと行き足に関しては、こちらの班では間違いなくトップだったと断言できる。

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 前検タイムもこの班では田口ひとりが抜けていて、私の見立て通りの数字ではある。全体的に12R組より遅かった理由は分からない。私も勝手にバタバタこいて、風の変化をチェックする余裕がありませんでした>< もしかしたら「12R組だけ6人全員が田口と同じくらいの強力パワー」という可能性もあるのだが、ちょっと考えにくいっすね。

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 そうそう、試運転でちょっとユニークだったのが大山。ホーム水面の大外=フェンス際を直進し、1マーク直前でやっと舳先を傾けて切り返しのような航跡で1マークを旋回。しかも、ほぼ全速だったはず。今節、こんな変則的な試運転をした選手はいなかったから、妙な残像が脳裏にこびりついた。ま、機力的にだからなんだっていう話ではありませんが(笑)。

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 勝手な結論。現時点での直線系のトップ足は田口73号機。で、三島敬一郎の短評も「行き足、直線系に絞ればパワーを発揮する印象。引き手次第!」と、ストレート系は太鼓判を押している。ただ、明日は2号艇の田口が直線系に絞るかどうかは分からない。できれば、今日の行き足を殺すことなく、自力で攻めたてる節子を見たいのだが、どうだろうか。田口の次に良さげだったのは12R組の守屋。ただ、あくまで「ほんのちょこっと」だったので、誤差の範囲と言えるかも?(photos/シギー中尾、text/畠山)