BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

『穴・極撰』&勝負駆けダイジェスト

 今日も猛烈な「赤城おろし」が吹き荒れる桐生水面は、勝負駆けのイン選手に次々と引導を渡した。前半戦は1R~5Rまでインコース5連敗。差しを恐れて落とし過ぎれば一撃まくり、握って応戦すれば流れてズブ差し。もちろん、絶好枠で敗れるのはすべて選手責任ではあるが、タイトな勝負駆けレーサーにとっては実に不運な水面環境だった。前半戦のダイジェストと後半の見どころをどーぞ。

【1R】
 今シリーズ元気ハツラツの水野望美が、問答無用の5カド一撃まくりで圧勝!! 想定ボーダー6・00とすると、この10点増しで後半9Rを待たずに準優当確ランプを点した。9Rは準優好枠へと駆け上がる2号艇になりそうだ。

【2R】

f:id:boatrace-g-report:20220225181526j:plain

 きたきた、ファン投票1位の守屋美穂が遅ればせながら進軍開始だ。メイチ1着勝負駆けの①孫崎百世&②廣中智紗衣の夢を真っ二つに切り裂く電撃の5コースまくり差し! この10ポイント加算で、昨日の12位から準優内枠圏内の暫定8位まで浮上した。
 北海道出身の私・畠山としては道産子レーサー百世をアタマ舟券とともに応援していたのだが、並ぶ間もなく“テイクアウト”されてしまったなぁ、ヤップヤップ><

【3R】
 このレースもまた、1号艇でメイチ1着勝負だった喜多須杏奈が苦杯を舐めた。2コース浜田亜理沙のジカツケマイ一撃。三島敬一郎イチ推しの亜理沙48号機は日替わりで上下に揺れている感はあるが、やや凹んだスタートからまくりきった今日はバッチリか。本人も「ペラ調整で昨日より良化。回転さえ合えば出足も直線もいい」と自認しており、9R5号艇は④守屋の外からどう攻めるか。パワー的にも楽しみなカードだ。

【4R】

f:id:boatrace-g-report:20220225181555j:plain

 今節、あまり目立たないながら着をまとめてきた②島田なぎさが、強いホーム追い風を味方に2コース一撃のブッ差し。待望の初1着とともに、昨日のカド番18位から暫定13位までランクアップした。6号艇の後半11Rは内に空恐ろしい強力メンバーが出揃ったが、このリズムの良さは侮れないところ。②高田ひかる×③田口節子が握り合うような乱戦になれば、超特大配当のヒモ穴も想定できる。

【5R】
 地元の看板エース松本晶恵が、是が非でも欲しい1着を逆転負けで取りこぼした。1マークでは鋭い差しを決めてバック必勝の構え。だが、外から忍び寄る山下友貴の強ツケマイ2連発を浴びて、よもやの2着を余儀なくされた。それでも予選成績は5・83で暫定19位。運よく準優6号艇に滑り込んだ場合は、ピットアウトの動向から注視する必要があるだろう。

【6R】
 ①宇野弥生がインからキッチリ押しきって、イン全敗の流れを堰き止めた。パワーへの信頼がスタートと旋回に反映された、隙のない逃げきりだった。ただ、そんな弥生の肝を冷やしめたのは、やはり寺田千恵30号機だ。4コースから的確に捌き、弥生の背後から追うわ追うわ追うわ。「少しでも間違えたら、タダじゃおかないわよ」的なド迫力の追撃は、まさに今節のテラッチ30号の脅威そのまま、とお伝えしていいだろう。勝ちきれなかったが、7Rの田口36号機に多面的にプレッシャーを与える2着にも思えた。
 
【7R】

f:id:boatrace-g-report:20220225181630j:plain

 いやはや、極悪水面ものかわ⑤田口節子が5コースからあっという間に内4艇を呑み込んで、無傷の6連勝を飾った。もちろん相棒36号機のパワーもゴキゲンなのだが、とにかく選手が乗れている。質のいいスタートから迷うことなく握りっぱなしで敵を叩き潰す姿は、無敵だった20代を思わせる。この1着=計50点ではや予選2位以内が確定。11R3号艇は【5着以内で自力トップ】となり、さらに【10Rのテラッチが2着以下ならその場でトップ当確】という境遇に至った。去年のクイクラから、銀河の女王、強すぎる!

8R以降の見どころ

【8R】
「メイチ1着勝負の④平高奈菜が攻めきれるか」が最大の焦点で、昨日の転覆の影響がレースを左右するかも。影響があるようならパワー上々の①中田夕貴と③勝浦真帆、地元で気合パンパン②櫻本あゆみの内寄り決着もありえる。

【9R】
 先に書いたように④守屋vs⑤亜理沙の対決が楽しみだが、内3艇(海野・水野・日高)も黙って首を差し出す面々ではない。4カド・守屋の攻めが不発に終われば、内寄り決着で好配当というパターンもありえる。一筋縄ではくくれない好カードだ。

【10R】

f:id:boatrace-g-report:20220225181659j:plain

 劣勢パワーの⑥佐々木裕美以外は、実力・パワーともに予断を許さない接戦カード。行き足トップ級の③寺田千恵がスリット五分なら主導権を握りそう。ただ、④清水沙樹も不気味な伸び足を持っており、4カドからスタートで突出したら大波乱もありえる。

【11R】
 ③田口節子の予選トップが懸かる“メインエベント”だが、もっとも気になるのは伸び~~るひかる。2コースジカまくりを得意とするだけに、スタート同体全速ならば田口を制して先まくりという展開になるだろう。その流れで攻めっ気強い田口が差し遅れれば、④中村桃佳、⑤西橋奈未のバック突き抜け、はたまた最アウトから人気の盲点・島田なぎさの舟券絡みもあるのだが……すべてのひかるのスタート次第というところか。

【12R】

f:id:boatrace-g-report:20220225181728j:plain

 予選ラストはほぼほぼ準優赤信号となった面々が集結。ならば圧倒的な地力の差で③平山智加としたものだが、ワースト級のパワーで取りこぼしも考えられる。天性のターンセンスを誇る②高憧四季と④川井萌、F直後ながらここではパワー上位・薮内瑞希の食い込みで大穴パターンも?

 ってなわけで、今日の極撰はメチャクチャ人気の盲点になっている6号艇のヒモ穴勝負。

11R
 ①松尾夏海
◎②高田ひかる
◎③田口節子
 ④中村桃佳
 ⑤西橋奈未
★⑥島田なぎさ
進入123/456

 前半で鋭く2コースから差し抜けた⑥なぎさの3着狙いで勝負。とにかく攻めっ気の強いメンバーが居並び、1マークまで2、3艇の握り合いになる可能性大か。ひかるが得意のスタート凹みジカまくりに出たら、勢い何艇かがガッツンコという展開も十分に考えれます。ならば、6コースから無心で攻めるなぎさがあれよあれよの舟券絡みがあっても不思議じゃない。内5艇の実力・パワー的にアウトから2着は厳しそうで、3着での好配当を狙ってみます。アタマは素直にジカまくりあるひかる、節イチパワーの節子から。

3連単★23-全-6

 今日は21時から週刊『BOATBoy』のライヴ配信ということで、そちらに向かいます。お時間のある方は遊びにきてくださいね。(photos/チャーリー池上、text/畠山)