６Ｒで清埜翔子が２コース差しで１着。嬉しい水神祭！ 昨年、レディースチャンピオンに初出場して、しかし未勝利。２年越しで水神祭に到達した。その儀式の様子は別記事で。気持ちのいい差し切りに、明るい表情を見せた清埜であった。
一方で、インで差された深川麻奈美はやはり悔しい！ レース後、同期の鎌倉涼とレースを振り返り合いながら、ちょっと地団駄踏むような仕草も見せている。表情はどちらかというと苦笑いといった感じだったから、大きく落胆してみせたわけではない。２着に残せたことは少しは救いになっていたか。
インで敗れたことでかなりガッカリした様子を見せていたのは、７Ｒの清水愛海だ。こちらは４カドから寺田千恵にまくられての大敗。２コースの平山智加にも上を行かれる格好になっていたから、昨日の転覆による影響も感じられて、さらに暗鬱としたといったところか。デビュー３年足らずでこの舞台に辿り着いた逸材だけに、戦前から大きな注目を集めたわけだが、昨日の転覆といい、今日のイン大敗といい、期待に応えられないもどかしさもあるだろう。とにもかくにも前を向いて、明日からは思い切った戦いを見せてほしいところ。
その清水をまくった寺田千恵はゴキゲン！ 前半２Ｒ５着の後には、ちょっと元気がなくなってしまっていた寺田だが、カドまくり快勝のあとは超朗らか！ ボートレーサーにとってやはり１着はメンタルを癒すサプリメントだ。仲のいい中里優子が連動するようなかたちで３着に入っており、その両者と仲のいい海野ゆかりや岩崎芳美らと談笑するシーンがあった。
その寺田が絶賛していたのが、２着に入った小芦るり華の回り足。レース後に小芦が挨拶に寺田のもとに駆け寄ると、寺田は真っ先に回り足の良さを称えたのだ。小芦は中里との２番手争いを競り勝っており、それも加味しての評価だったか。大先輩にお褒めの言葉をもらって笑顔弾ける小芦。ここまで３着３着２着、それだけ足が良いのなら、今節中のＧⅠ水神祭は必至か。
11Ｒ、昨日の１号艇でＦを切ってしまった西橋奈未が、２コース差しで見事に１着。コンマ13のスタートを決めており、Ｆ２ながらもきっちりとレースをしてみせたのはさすがである。昨日のＦ後はかなり鬱々とした様子だったのだが、やっぱり１着はボートレーサーをとことん癒してくれる！ 口元はスカーフで覆っていたのだが、目元がはっきりと明るさをたたえているのだった。メンタル的にはかなり傷ついていたと思われるのだが、すべてとは言わないまでも、憑き物はかなり落ちたのではないか。もちろん賞典除外、明日からは外枠での戦いばかりになるだろうが、意地を見せる戦いを期待したい。（ＰＨＯＴＯ／中尾茂幸 ＴＥＸＴ／黒須田）
