BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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三島イチ推し33号機は石渡Jr!

(抽選前のつぶやき)

 鳴門モーター群は去年の4月1日が初下ろし。もう10カ月近く稼働している熟年エンジンなんだけど、今季で「怪物級」と呼ばれるような絶対エースは皆無ですかねぇ。伸びフェチの私・畠山としても食指が動く伸びーーーるパワーは見当たらず。むしろ、菅章哉や西岡成美など多くの選手がチルトを跳ねてぐんぐん伸びる、“選手主導型の伸びパワー”ばかりが目立つ10カ月だった気がします。

 ってなわけで、傑出したエース不在の鳴門だからこそ、あの男のスルドい眼光が必要不可欠でありましょう。鳴門海峡の渦潮よりも深く激しくレースをチェックし、パワー相場を完璧に掌握する男・三島敬一郎。信頼度超抜の『三島エン魔帳』から、鳴門の推奨10基を皆さんだけにこっそりお伝えします。

三島敬一郎の鳴門十傑
★33号機(41.6%)A++ 全体的な足色に余裕があり、実戦足に効いていて抜群!
★68号機(39.0%)A++ 出足系の力感は折り紙つきで、行き足関係も上位とみる
★16号機(37.6%)A++ 直線系の伸び足が上位クラスの動きで、回転調整次第!
★72号機(42.6%)A+ 本体素性良いパワー機。回転調整次第で上位にも匹敵
★64号機(30.9%)A+ 全体的に力感があって、出足、実戦足と良い状態で注目
★57号機(44.6%)A+ 出足や回り足の掛かりは上位級も、伸びは売り切れ感
★51号機(34.6%)A+ 荒れた水面でもしっかり掴んで押している。調整次第だ
★20号機(42.1%)A+ 全体的な足色に余裕があり、調整次第でさらに上積みも
★55号機(42.5%)A+ 転覆の影響は気になるが実戦足中心に良い動きしている
★37号機(46.8%)A+ 回転調整さえ合えば、実戦足中心に動く印象で要注意!

 やはり、目利き三島をもってしても「S」を授けられる突出パワーは不在でしたかね。逆に一枚下の「A」ランクも見当たらず、現状の鳴門パワー相場は「抜群にはちょい及ばない優秀機が鈴なりの戦国ムード」ってな感じか。今節は一般シリーズの名目だけに三島十傑がすべて参戦するとは限らないけれど、選出されれば即V候補or穴パワー候補とお伝えしておきます。
 さてさて、三島の第一席・33号機は、なるほど12月の周年記念で木下翔太が乗ったアレっすね。準優だけ2号艇6着と大敗したものの、他の8戦はゴキゲンな実戦足でオール3連対。今年に入ってからも地元のベテラン川田正人が非凡なレース足を魅せるなど、敬一郎好みの実戦タイプ。できれば今節は、まだまだ無名なルーキーとともに暴れまわり、随所に大穴を提供して欲しい33号機であります。

 三島二席の68号機は、おおっ、昨年末に地元の林美憲が強力なスリット足で【111112111①】の準パーフェクトVに輝いたアレ! 直近の折下寛法が8戦未勝利とやや消化不良だったのは気になるけれど、足負けという感じでもなかったはず。あまり伸びない鳴門モーターの中では行き足⇒伸びがトップ級に仕上がることもままあり、前検の特訓から注目するとしましょう。

 もう一丁、三島が「A++」を授けた第三席は、周年記念で長田頼宗がいきなり2・5号艇でピンピン2連勝発進した16号機! あの初日は「このまま優勝しそうやん、ヨリムネ!?」なんて思ったけど、転覆などもあって尻切れトンボの一節ではありました。でも、事故の影響もなく次節の烏野賢太~木谷賢太~一宮稔弘と四国勢を優出まで導いたパワーは見どころだっぷりでしたね。
 以上の「三島のA++御三家」を誰が引き当てるのか。抽選結果を楽しみに待つといたしましょう。

(いざ、抽選結果!)

 さあ、昼過ぎに行われたガラポン抽選の資料が届きました! 取り急ぎ、三島十傑の相棒をお伝えします。

三島十傑のパートナー
★33号機(41.6%)A++=石渡翔一郎
★68号機(39.0%)A++=海野ゆかり
★16号機(37.6%)A++=小林孝彰
★72号機(42.6%)A+=若林樹蘭
★64号機(30.9%)A+=城間盛渚
★57号機(44.6%)A+=香川颯太
★51号機(34.6%)A+=中本大樹
★20号機(42.1%)A+=細川裕子
★55号機(42.5%)A+=今井美亜
★37号機(46.8%)A+=飛田江己

 戦国模様の鳴門モーター群から、三島が第一席に抜擢した33号機は石渡翔一郎がGETしました! 鉄兵さんの断固たるDNAを受け継ぐ愛息子が、強い強いレディースをどこまで脅かすのか。実に興味深いマッチングであります。
 でもって、三島の第二席68号機は厳島の女傑・海野ゆかり、第三席の16号機は福井のルーキー小林孝彰の手に渡っております。(photos/チャーリー池上、text/畠山)