BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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12号機は美和さま、23号機は登玉!

(抽選前のつぶやき)

 つい16時間ほど前まで、尼崎の記者席で瞳孔が開きっぱなし=屍だった畠山です。いやぁ、尼の『セット交換WARS』、ガチでヤバかった!! でもって、江戸川に移っても気になるファクターがあるんですよ。江戸川モーター群の初下ろしは5月4日、つまり尼崎グラチャンと同じく【約2カ月の稼働】なんです。
 も、も、もしかして、コッチでも『江戸川セット交換WARS』が勃発するのかーー!!??
 なんて戦々恐々としながら江戸川スタッフさんにさりげなく聞いてみたら、「いやぁ、ウチはまだ2カ月未満で全5節(尼崎はグラチャンまでに6節消化)だし、前節まで大きな整備はひとつもないし、あんなオオゴトにはならないと思いますよ~(苦笑)」とのこと。どうやら24人がセット交換した尼グラみたいなことはなさそうっすね。

 念のために前節と前々節の部品交換をチェックしたらば、スタッフさんの言うとおり何人かがリングを1、2本ほど換えたのみ(転覆整備でのピストンやシャフト交換は2件あった)。ただ、ボチボチ大きな部品交換があって不思議じゃない時期なので、常に【セット交換】のキーワードには目を光らせておくつもりです。

 さてさて、まだ素性の知れない少年モーターをガチで鑑定するなら、もちろんあの男を呼ぶっきゃないでしょ! 善良な輩と劣悪な輩を見抜き、人々を正しい舟券道へと誘う『ホトケのモーターパワー指導員』三島敬一郎を!! 今節も信頼度MAXの『三島エン魔帳』から、江戸川で選り抜きの10基を逮捕しちゃうゾ!

三島敬一郎の江戸川十傑
12号機(50.0%)A++ 全体的な足が初下ろしから強め、行き足、回り足と抜群
23号機(57.1%)A++ 出足系も活発な動きで、直線足や中間速が抜群。上位級
47号機(36.4%)A+ 行き足、直線系の良機で、バランス良く動いている印象
16号機(48.7%)A+ 初下ろしから行き足や直線系は動いている印象で要注目
56号機(42.4%)A+ 出足、行き足と力感ある動き、実戦足に効いていて注目
26号機(34.4%)A+ 行き足、回り足が軽快で、若干伸びていく気配がある
54号機(32.3%)A+ 出足、レース足と初下ろしから良い状態でストレスなし
28号機(43.3%)A+ 出足系の力感は初下ろしから上位、調整次第で上積みも
39号機(44.1%)A+ 初下ろしから力強い印象で、荒れ水面でもしっかり進む
22号機(40.6%)A+ 出足、回り足、行き足と、初下ろしから動き軽快で良い

 はい、三島のイチ推しは、なるほどーーの12号機! 短評どおり初下ろしの中村かなえの行き足が強力だったし、直近2節は抜群級のレース足で土井歩夢(4着)⇒竹之内極(5着)とB1レーサーが連続優出。「江戸川の正統派エースになりそうな存在」とお伝えしておきます。

 でもって、伸びフェチの私がぞっこん惚れ込んでいるのが、三島・第二席の23号機であります。5月の高田明の伸び足も凄かったけど、とにもかくにも6月「江戸川番長決定戦」の渡邉雄朗の伸び足がケタチ過ぎて、誇張なしに空を飛ぶようでした!! 直近のベテラン松本庸平はちょいと手前に寄せたけど、それでも随所にトップ級の伸び足を魅せておりました。この伸びーーる23号を誰が引くのか、楽しみで仕方ないっす!
 三島が【A++】を授けたのは上記12、23のふたつのみ。舟券作戦で迷ったら、合言葉は「ワンツー、ツースリー」と覚えてくださいまし。

(いざ、抽選会場へ!)

 はい、一般戦ということもあり江戸川スタッフさんのご配慮で超久々にモーター抽選会場に潜り込むことができました。「レディース組はお色気ムンムン」なんて書くと、最近はそれだけでセクハラなんでしょうね(笑)。でも、やっぱ書きたいっす。
 最年長の沖縄出身、東京支部の田村美和さま、熟年のお色気オーラが半端なかった。その妖しいフェロモンに吸い寄せられるように、若い男たちが次々と美和さまの周囲に集まっておりました。え、単なる地元の重鎮レーサーへの挨拶回り?? いやいや、私の目には大樹の甘い蜜に群がるモンシロチョウという美しい光景でありました。

 で美和さま物語はこれからが本番。43番目=最後から6番目にガラポンの前に立った美和さまが「エイヤッ!!」とガチで気合を入れてぐるぐる回すと、転がり落ちた玉はなんとなんと三島敬一郎のイチ推し【12】番!!!!
「田村さん、それ、良いっすよ~!」
 カメラマンのチャーリー池上が伝えると、美和さまは相好を崩して大はしゃぎ。

「うそっ、ほんとーーっ?? ヤッター――! フィーバー―!! ヤッターーーーー!!!!」
 これだけ喜んでくれたら三島一席12号機も本望っしょ。とりあえず、おめでとうございます、美和さま!
 ちなみに、美和さまの後に引いた宇野弥生さまも18号機を引いた直後に「じゅうはちーーー、キターーーッッ」と大はしゃぎ。狙ってたモーターなのかしらん?

 そしてそして、私の超イチ推し伸びーーる23号機を引き当てたのは、ルーキー組の実力者・登玉隼百クン! たとえば4コースの通算決まり手は【まくり7・まくり差し3・差し0】というなかなかの強硬派で、23号機の伸び足をフル稼働して暴れてもらいましょう。
 とりあえず12号と23号の乗り手を知って臨時記者席に戻ろうとしたとき、やはり凄まじいフェロモンを発している地元・清水沙樹さまのハスキーな小声が私の耳に届きました。
「あれ、やっちゃおうかなーー、きっと早い方がいいよねーー」
 “あれ”が何なのかちゃんと確認できなかったけど、おそらくきっと、尼崎を震撼させた“あれ”なのでは?? 私の頭の中の沙樹さまが、にっこり笑ってこう言いました。
――いの一番のセット交換で、サッキサキにしてやんよっ!!

三島十傑のパートナー
12号機(50.0%)A++=田村美和
23号機(57.1%)A++=登玉隼百
47号機(36.4%)A+=欠場
16号機(48.7%)A+=欠場
56号機(42.4%)A+=鰐部太空海
26号機(34.4%)A+=湯浅紀香
54号機(32.3%)A+=深川真奈美
28号機(43.3%)A+=佐藤ほのか
39号機(44.1%)A+=欠場
22号機(40.6%)A+=上田紗奈

 一般シリーズということもあって、残念ながら三島十傑から3基がお休みに。その分まで田村12号、登玉23号に頑張ってもらいましょ!(photos/チャーリー池上、text/畠山)