BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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三島一席11号機は流心!

(抽選前のつぶやき)

 江戸川のモーター群は4月30日が初下ろし。5カ月ほど稼働した壮年期のエンジンなんですが、江戸川のパワー鑑定は全国24場でも最難関のひとつ。とにかく年間の常態が「強風&荒れ水面」だからして、ターンマークでは落として回るのが当たり前。直線でも舳先が上下にバタバタ跳ね上がる感じで、他場の見え方とまったく違うんですよ。簡単に言うと
●選手がビビッて回ると劣勢パワーに見えやすい。
●選手が勇敢に攻めると優勢パワーに見えやすい。
 そんな選手心理×正味パワーの相関関係がなかなかに掴みづらい。そう思ってるのは私・畠山だけじゃないでしょ?
 さて、そんな最難関のパワー相場をいち早く掌握するには……もちろん、あの男を呼ぶっきゃないな。ガキの時分から水面かぶりつきでモーター音を聴き続けてきた男・三島敬一郎。今回も信頼度抜群の『三島エン魔帳』から、江戸川の厳選TOP10をこっそりお伝えしまーす♪

三島敬一郎の江戸川十傑
★11号機(46.7%)A++ 出足、実戦足と抜群の動きで、全体的にも上位級の足色
★10号機(44.9%)A++ 抜群の実戦足型。レース道中でも追い詰める勢いで注目
★52号機(47.0%)A+ 直線系の足色は上位級で力強く、伸びにも繋がっている
★18号機(51.7%)A+ 二の足、スリット足と上位の動き。調整次第で上積みも
★27号機(41.2%)A+ ターン出口の中間速が魅力! スリットで負けない足色だ
★33号機(43.0%)A+ 出足型の良機。引き波の中でもしっかりと押しているぞ
★64号機(42.1%)A+ 引き波も苦にしない出足型で、実戦足に反映しているぞ
★36号機(43.8%)A  ペラ調整が合えば実戦足中心に動く印象。調整次第だ
★51号機(39.2%)A  行き足、直線系はしっかり動いていて、乗り手次第の印象
★25号機(32.3%)A  直線系の足色はほんのり出ていく勢いがあり、楽しみ満点

 超抜候補のSが不在で、抜群レベルのA++がふたつ。第一席の11号機はアレっすね、前節の清埜翔子が凄まじい実戦足でデビュー2度目の優勝を遂げたアレ! 「111期生が11号機で1・1(ピンピン)量産V」という実に縁起のよさげな優勝でしたが、今節も『江戸川ピンピン』が大暴れ間違いなし、ですかね。三島短評どおり、出足中心に全部の足が上位級の素晴らしいバランス型、とお伝えしておきます。今節で引いて欲しい選手は、もちろん「2節連続で清埜ショコたん」っきゃないっ!

 三島第二席は連番の10号機。直近では関野文が①清埜に次ぐ優勝戦2号艇をGET(4着)。お盆開催では地元の絶対エース石渡鉄兵が準V止まりでしたが、あのシリーズの鉄兵調整でバッチリ江戸川にフィットする足になった気がします。こちらも超良質なバランス型ですかね。今節は本人が希望するかどうかはともかく、鉄兵師匠の手に渡れば「鬼に金棒」かも??

 そしてそして、三島第三席の52号機が伸びフェチ畠山の大のお気に入り! 6月アタマの中村かなえが並々ならぬ伸び足を見せていたらば、次節の井上忠政がモンスター級のスリット足~伸び足に特化(忠政の得意技でもある)。3カ月後の今はやや伸び足が落ちたものの、前節・高石梨奈がゴキゲンなスリット足で4日目まで大活躍しておりました(5日目にF)。今節のメンバー的には、もちろん地元のまくり怪獣・佐藤大佑とか、中村かなえとの2度目の逢瀬とか、そんな劇的な巡りあわせに期待したいっすね。

 それから52号機ほどじゃないけど、伸びフェチの私が次に期待しているのが三島第五席の27号機。とにかく初下ろし節の111期・大豆生田蒼~次節・百武翔のスリット足が素晴らしく、52号機より先に「お江戸のモンスターかも?」と唾をつけた逸品。その後は何人かのベテランが手前に寄せてバランス型になったけど、潜在的なパンチ力は半端ないと思い込んでおります。
 三島十傑でいちばん穴っぽいのは、末席に滑り込んだ25号機ですかね。2連対率は中堅下位レベルの32%。私もまったくのノーマークでしたが、三島が「楽しみ満点」と寄せた以上は軽視厳禁。誰が引き当てるのか、どんな足色なのか、前検の特訓から目を光らせるとしましょう。

(いざ、抽選結果!)

 モーター抽選のデータが届きました。短期決戦で大暴れする可能性の高い三島十傑を引き当てた選手は、この10人だー-!

三島十傑のパートナー
★11号機(46.7%)A++=山下流心
★10号機(44.9%)A++=酒見峻介
★52号機(47.0%)A+=清埜翔子
★18号機(51.7%)A+=羽野直也
★27号機(41.2%)A+=太田和美
★33号機(43.0%)A+=森高一真
★64号機(42.1%)A+=桑原将光
★36号機(43.8%)A =大峯 豊
★51号機(39.2%)A =岩瀬裕亮
★25号機(32.3%)A =栗原直也

 三島イチ推し11号機を引き当てたのは、広島の山下流心。流心といえば、多摩川ヤングダービーでエース機を生かしきれずに予選敗退。その鬱憤をお江戸で晴らすことができるのか? で、残念ながらショコたんの「2節連続・同一モーターV」というサプライズ快挙は、前検の段階で消滅しちゃいましたね。

 三島二席の10号機も鉄兵さんとの再結成ならず、酒見峻介がGET。チルトを自在に操る個性派レーサーがこの銘柄機をどう調整するか。楽しみなコンビではありますな。
 そして、三島三席にして私のイチ推し52号機は、佐藤大佑でも中村かなえでもなく、当地2節連続Vを狙う清埜翔子の手に渡りました! ショコタンも私の「まくり怪獣ファーム」の一員、52号機の相棒に不足なし、とお伝えしておきます。

 最後に、三島がこっそり末席に添えた25号機は、埼玉の新鋭・栗原直也とタッグを組みます。人機ともに実に穴っぽい伏兵だけに、こっそり舟券に絡めてみたいっすね。(photos/チャーリー池上、text/畠山)