先の福岡ダービーもそうだったが、
談笑、雑談、無駄口の類が極端に少ない。
何度か笑い声が漏れたのは、松尾昂明など頭数の多い
福岡の若手軍団のみ。他の面々は、静かにガラポンの順番を待っている。最後の勝負駆け。その重責を担うSGチャレンジカップらしい緊張感だ。雑談も派手なパフォーマンスもないので、
記者泣かせではあるな。とにかく、今日の抽選会は静かに
、淡々と進んで行った。
選手たちがガラポンにかなり集中していたのは、
「上位機の信頼度が半端なく高い」という一面もあっただろう。
児島の2連率トップ5機(下欄参照)は近況も絶好調を誇り、
優勝した寺田千恵(63号機)はじめ、前節の優勝~4着までを独占している。「素性&近況ともに超抜」となれば、まさに鬼に金棒、
実戦の前から5艇身ほどのアドバンテージをもらうようなものだろう。
そして、テラッチが優勝してもっとも勢いがある
63号機をゲットしたのは、東都のエース濱野谷憲吾だった。
賞金王12位はおろか、来年の地元・総理杯の権利さえ
得ていない憲吾にとって、これ以上ないラストチャンス。
福岡ダービー優出のリズムも含めて、V候補の筆頭格に指名したい。
この63号機以上の2連率、怪物級の55%を誇る44号機は
中辻崇人が仕留めた。新プロペラ制度になってから、安定感がぐっと高まった中辻。大方の評価としては、ダービーの川北浩貴のような「伏兵」的存在か。だとすれば配当面での妙味も高く、
初日から狙っていく手もあるだろう。
他の上位機は地元の平尾崇典、須藤博倫、中島孝平、吉田俊彦などなど、賞金王当確になっていない選手で分け合った。
これをもって「戦国チャレカ」と呼ぶのは気が早すぎるかもしれないが、舟券の妙味滋味に溢れるシリーズになりそうな気がするぞ。
(photos/シギー中尾、text/H)
★2連率TOP6
モーター(2連率)前操縦者と節間成績 今節
①44号機(55%)…吉岡政浩21636211335→中辻崇人
②63号機(53%)…寺田千恵111421531①→濱野谷憲吾
③37号機(49%)…長岡茂一512512312④→中島孝平
④11号機(45%)…上田隆章113341221②→平尾崇典
⑤49号機(45%)…久富政弘321222462③→須藤博倫
⑥20号機(44%)…井芹大志33341152626→吉田俊彦