BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

優勝は西山??

 

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 30歳未満の若い男女レーサーによるGIレース。史上初の試みとあって、抽選会に集まった面々には妙な違和感を感じた。峰竜太や篠崎元志、桐生順平を立て続けに見かけると「なるほど立派な記念レースなんだよなぁ」と思うし、松田大志郎や金子賢志らが集うと「あれ、新鋭王座のまんまじゃん」みたいな感覚に囚われる。頭の中で周年記念←→今はなき新鋭王座が行ったり来たりしていた。あらかじめメンバーは知っていても、やっぱ実際に顔ぶれを見ると不思議な感じがするシリーズだなぁ。

 

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 さて、現在の戸田モーターは、7月3日に初下ろしされてまだ2月半のキャリア。4~6節のレベルとあって、選手たちも比較的のんびりムードだ。が、もちろん数字のいいエンジンを引いて気を悪くするはずもない。トップ3の一角16号機を引き当てた西川昌希は、コワモテの顔を思いっきり崩していた。昌希って、こんなに笑う子だったんだな。今節、進入から道中から大暴れしてくれるイチ押しレーサーとして期待しているだけに、このパートナーは心強い限りだ。

 

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 逆に、3節連続優出中で「真のエース機」と呼ばれる28号機を引き当てた稲田浩二は、顔色ひとつ変えずに自席へと戻って行った。こ、こんなにポーカーフェイスだったっけ、イナダッシュ??

 そして、会場でいちばん元気にはしゃいでいた男といえば……はい、単勝1・2倍くらいで的中ですな。西山貴浩だ。隠れ評判機?の8号機を引き当てるやいなや、豪快にVサイン。さらに、ハイトーンのビッグボイスで

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「はいはいはいはい、まあまあまあまあ、こんなもんですわぁ! はい、優勝ゆーしょー!!」高らかにV宣言をしてしまった。まあ、非常識なフライングくらい早すぎる宣言ではあるが、気持ちで走るタイプだけにこの勢いは怖いな。

 ちなみに地元の大将にしてV候補の桐生は、10号機。数字としてはまあまあではあったが、おそらく密かに狙っているモーターがあったのだろう。数字を聞いた瞬間に、首を傾げてちょっと寂しそうに笑って見せた。(photos/シギー中尾、text/畠山)

 

戸田TOP3モーター

★★28号機(59%)8月から3連続優出中……稲田浩二

★★9号機(60%)お盆開催で黒井が優出1号艇……池永太

★★16号機(58%)3優出2Vの勝負強さ……西川昌希

その他の注目機

★8号機(55%)2着多く抜群の安定感……西山貴浩

★30号機(44%)スリットの行き足が評判……後藤翔之

★1号機(50%)好バランスで連軸に最適……土屋智則

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