BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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尼崎・甲子園TOPICS 2日目

九州球児が4戦4勝!

 前検から「佐藤翼クンがSランク」だの「関浩哉クンのV確率50%以上」だの関東地区ばかりエコ贔屓してきたが、今日の尼崎スタジアムを賑わせたのは“九州球児”だった。
 まずは、宮崎代表の池永太クン。少年時代から延岡西高校まで10年間、白球を追いかけた太クンは2R1号艇で先発登板。2~5番のライバルを寄せつけないインコースの光速スライダーで完封シャットアウトだ。

 後半戦の太クンは7Rの4番打者としてバッターズサークルに屹立。どうにもインコースの変化球が冴えない愛知のエース磯部誠クンを一撃で打ち崩し、尼崎の広いスタンドに放り込んだ(磯部クンは負傷帰郷……)。今日のエンゼルス大谷翔平はボカスカに打たれたが、こちらの二刀流は投打に大活躍とお伝えしておこう。

 そして、もうひとりの九州二刀流は福岡代表の前田将太クン。こちらは少年時代~県立須恵高校まで、12年も白球を追っかけ続けた野球小僧だ。でもって、今日の活躍ぶりは延岡西高校の太クンとまんま瓜二つ。まずは3Rの4番バッターとして目にも止まらぬフルスイング(回転速度はコンマ00秒!w)で敵を蹴散らし、推定149.8mの特大ホームランをかっ飛ばした。

 返す刀で8Rはエースの背番号とともに仁王立ち。インコースにズバッと149.0kmの直球を投げ込み、私が応援していた群馬代表・関クンらを5者連続三振に打ち取った。順番こそ逆だが宮崎代表の太クンとまったく同じ【完封&ホームラン】で余裕の連勝を遂げたわけだ。実力的にフツーに連勝がありえるふたりではあるが、もしかしたら『尼崎・甲子園』という絶妙な響きがふたりの心に熱くシンクロしているのかも??

 ここからは余談の域だが、前検から私が惚れ込んでいる関クンと翼クンもバリバリの野球少年だった。で、昨日から231着と活躍している石丸海渡クンに至っては、今治西高校の時分に甲子園に出場。二塁手としてレギュラーの勝ち取っているツワモノだ。

 さらには、やはり123着でオール3連対の椎名豊クンも、小1~国士舘大学まで野球に明け暮れた。昨日1000勝の区切りをつけた片岡マー君も、高知の名門・中村高校で県大会のベスト8……どうやら尼崎開催の今年は、そんな「野球どアホウ甲子園」みたいな生粋の野球小僧が優勝する気がしてならない。

 はい、毎年この大会のこの時期はアホみたいに野球用語を乱用、「現場の状況が分かりにくくなるだけ」という批判を浴び続けている私・畠山だが、早くも疲れ果てました。こっからは今までどおりの文体で書きまーす(笑)。

 2日目を終えて、今節のパワー相場がそれなりに見えてきた。まずは全体的な所感として「パワーの上下差が残酷なくらい激しい」。極限のワースト級だった磯部は帰郷したが、丸野一樹(←命からがら逃げきったけど)や倉持莉々あたりは悲惨なレベル。たとえば3Rの丸野vs翼の2着争いは、掛け値なしに大人と子供の喧嘩くらいのパワー差があったな。
 そんなあたりも含みにしつつ、今日は明らかに上位~抜群と思われる面々だけを列挙しておこう。

独断パワー評価(抜粋)

★関 浩哉 A+↓【出A・直S】今日はやや回転がズレていた印象
★佐藤 翼 A+↑【出S・直A】逆にコッチはバッチリ合ってたはず
★飯山 泰 A【出B・直S】伸び型の一撃仕様で常に一発注意!
★桐生順平 A【出A・直A】今節は早い段階で仕上がった感
★佐竹友樹 A【出B・直A+】スリットから力強く出て行く穴パワー
★吉田慎二郎 A【出B・直A+】日々行き足~伸びが狂暴化、怖い
★茅原悠紀 A【出A・直A】パンチないが安定感あるレース足
☆高橋直哉 A【出A・直A】力強い足だったが無念の負傷帰郷

 現状、A以上と値踏みしているのはこの8選手。以下、前田将太、池永太、椎名豊、多田有佑、中村晃朋、大峯豊らが中堅上位あたりと続くと見ている。時間があれば、明日はさらに詳しいパワー評価をお伝えしたい。

 そうそう、中堅上位もないかも知れないけれど、大穴を警戒したい若手がふたり。リング交換で全部の足がちょっとずつアップした梅原祥平キュンと、セット交換が何気に当たった感のある道産子・門間雄大だ。このふたりは明日が2回走。少しでも展開がハマれば、舟券に絡むだけのパワーアップしたと直感している。要注意!(photos/チャーリー池上、text/畠山)