鳴門マスターズの前検が終わりました。今日の鳴門水面は体感5~7mのかなーーり強いホーム向かい風。一貫して強い風だったので、それはそれで前検タイムはあてになるかも? ただ、荒れ水面でスタートがバラけやすく、特訓の行き足チェックが難しい1日でもありましたね。今節もバカに良く見えた順に紹介しておきましょう。
★西島義則=17号機
初下ろし節でケタチの出足・回り足を感じさせた17号機。それ以来の2節目だが、個性派の乗り手がまんま思う存分に暴れられる雰囲気を感じた。特に特訓二本目のスロー3コースからの起こし~出足~行き足までの加速感。実にスムーズに進んでいたので、体感的に80m起こしまでなら互角のスタートを切れるかも。62歳での名人戴冠に期待したい。
★瓜生正義=24号機
足合わせでも三角哲男の外からギュッと伸びてたが、スタート特訓は一本目の5コース&三本目の6コースから「えっ?」とビックリするようなスリットの加速感。なんだなんだと24号機の機歴を見たらば、なるほど初下ろし節で畑和宏がゴキゲンに伸びていたヤツだった。ただ、当時の私の24号機メモには「やや後伸び??」とあり、実戦向きではなかった気がするのだがどうだろう。伸びればまくる選手だけに、今後の動向に注目したい。
★上平真二=53号機
前節の岡村慶太が抜群のレース足で予選トップに君臨した53号機。選手のタイプ的な関係かあのときほどの迫力は感じなかったが、特訓の3コース&2コースからのスリット前後の行き足は力感たっぷり。前節は引き波もあまり苦にしなかったので、捌き達者の元名人にとって最良のパートナーだと思うのだがどうか。明日の初戦4R4号艇はちょっと厚めにアタマから狙ってみたい。
★服部幸男=35号機
初下ろし節で田路朋史が不気味な行き足~伸びを見せていた35号機。三島十傑でも地味に第九席に食い込んでいる足色が、今日も随所に垣間見えた。特訓の6コースからシュッと覗いたかと思えば、インからじんわり伸び返してみたり、両極のコースで【○】が付いたあたりにこのモーターの不気味さがあると思うのだがどうか。最近、ビッグレースから離れている乗り手の捲土重来がありえる相棒かも。
★吉川元浩=31号機
大きな差のなかったドリーム戦の特訓で、いちばんゴキゲンに見えた。4カドと6コース単騎からのスリット足が目立ったから、現状は伸び型か。ドリーム戦が4号艇だけに、この足色をしっかりキープして本番に臨んでもらいたい。最近の乗り手はいつでもどこでもスリット近辺が強めなので、この見え方はおそらく元浩スタイルに拠るものだろう。ドリーム戦でもスリット突出の強攻を警戒しておきたい。
★田中信一郎=50号機
第3班には石川70号機、高橋22号機、太田32号機と三島十傑が3基も混在したのだが、なぜか信一郎50号機がいちばん軽快に見えた。チェックしたらば、初下ろし節で山一鉄也が地味ながらスリットからチマチマ覗いて自力攻撃をしていたなぁ(笑)。好調をキープしている乗り手のセンター一撃がありえる雰囲気だ。
以上、良く見えた6人はすべて1班~6班のベテランばかり。あ、全員がベテランだから「大ベテラン」ばかり(笑)。なぜか後半の6~9班はピンとこなかったのですが、ひとりだけピックアップするならやはりこの人機でしょう。
★寺田 祥=12号機
三島十傑の首席にして私も前節(若林義人がレースを作って準V)で高く評価している12号機。ただ、今日のところは足合わせで谷村一哉にチョイ勝ち⇒スタート特訓で【△】がふたつ、期待したほどの足色ではなかったな。なんとなくだが、このモーターはレース道中でこそ映える実戦型だと思うので、明日の変わり身が楽しみだ。
他では菊地孝平、中谷朋子の行き足も良さげでした。地元のエース田村隆信ははっきり出足から重めの見え方。エンジンはもちろんのこと、前検体重57キロも影響していると思います! 前検タイムです。
前検時計TOP10
①松井 繁 6.64
古結 宏
③石渡鉄兵 6.66
山本寛久
⑤守田俊介 6.68
原田幸哉
吉川元浩
⑧三角哲男 6.69
齊藤 仁
⑩太田和美 6.70
武田光史
徳増秀樹
飯山 泰
井口佳典
えーーーーーっ!!?? と驚いたのは王者・松井のトップではなく、守田俊キチの猛時計! このブログの前検記事を担当して20年ほどの歳月が流れましたが、間違いなく俊介がコッチのランキングに入ったのは初めて(ワースト5位には100回くらいw)。最近の俊介はスリット近辺の行き足がレーサー人生でいちばん強力(畠山の体感比較)で、おそらくその勢いがこの数字に反映されたのでしょう。それにしても、あの俊キチがまさか5位に入るなんて、未だに信じられません!(爆笑)
前検ワースト5
①中岡正彦 6.97
②江口晃生 6.92
③重成一人 6.86
④西島義則 6.82
飯島昌弘
はい、コッチの方は名うてのヘンク……失礼、超個性派が鈴なりでいろいろな匙加減でこんな数字になったはず。ほとんどまったく気にする必要はないとお伝えしておきます!(photos/シギ―中尾、text/畠山)