（抽選前のつぶやき）
宮島モーター群は去年の10月17日が初下ろし。かれこれ半年以上も稼働してるんだけど、「宮島のエース機ってどれ？」なんて訊かれたら、私・畠山は答に窮しますね。もちろん節間節間でブイブイ噴きまくる人機は出現するけれど、その次節は一息だったり逆に弱めだったり……半年を通じてあまねく活躍してる銘柄機は見当たらないんですよ。
優勝回数にしても、最高の数値は【１】。つまり22節も経過して複数優勝モーターはゼロ!! 22個のモーターが持ち回りのように１回ずつ頂点に立っている。半年間で２Ｖが存在しないパワー相場って、もしかしたら史上初ではないかしらん??
ってなわけで、今季の宮島モーターは良く言えば「群雄割拠」「超戦国モード」、悪く言うと「絶対エース不在のどんぐり相場」。そんな甲乙丙丁がつけにくい難解な状況だからこそ、確固たる“審機眼”が舟券の勝敗を分けることになりそうっすね。うむ、今節もあの男を呼ばねばなりますまい。厳島神社が倒れるほどに根ほり葉ほり宮島のリプレイをガン見し続ける男、三島敬一郎を。信頼度鉄板の『三島エン魔帳』から、宮島の推奨10基を抜擢しちゃいましょう。
三島敬一郎の宮島十傑
★73号機（41.8％）Ａ++ 行き足、直線系と強めの動き。実戦足込みで要注目！
★75号機（44.4％）Ａ++ 二の足、スリット足中心に上位の直線系で楽しみ満点だ
★15号機（44.6％）Ａ++ 新ペラ交換で行き足関係が割増。実戦足中心に良い状態
★59号機（38.3％）Ａ＋ 出足、実戦足と遜色ない動きで、直線や伸びも上位の次
★58号機（37.0％）Ａ＋ 本体に力強さがありそうで、出足、実戦足とイイ感じだ
★34号機（39.4％）Ａ 直近で酒井俊弘が超伸び仕様！ 直線や伸び寄りの印象
★11号機（41.1％）Ａ 回転調整さえ合えば、出足、実戦足としっかり動く印象
★18号機（39.8％）Ａ 近況は出足関係の良い動きが戻りつつあり、侮れないぞ
★38号機（33.3％）Ａ 新ペラとキャリボ交換で足色変化。出足、回り足と軽快
★78号機（30.7％）Ａ 行き足中心に中堅クラス、伸び寄りの調整に反応しそう
や、やはりイチ推しは73号機！ 先刻、当地のパワー相場に明るいＳスポのＫ出記者が、私の耳元でこんな情報をささやいてくれました。
「今節のモーターは鑑定する人によって優劣が違いますけど、僕が勝手にツートップと決めつけてるのは73号機と34号機です」
73号機がバッチリ重なりましたね。Ｋ出記者の言葉を補足すると「73号機は３月３日の優勝戦で山下夏鈴が１号艇に君臨。６着に負けたけど、節イチパワーは疑いようがなかった。次節のＧⅡモーターボート大賞で優勝した下條雄太郎も『このモーター、伸び足は間違いなくトップですね』と言ってたし、とにかく誰が乗っても伸びるモーターです。手前に寄せようとすると、ちょっと半端な足になったりしますけど……」
三島は行き足を高く評価し、Ｋ出記者がその後の伸び足をトップ級とした73号機。まくりが乱舞しやすい女子戦で誰の手に渡るのか、楽しみな銘柄機とお伝えしておきます。
三島が二番手に推した75号機は、地元のエース山口剛が正月開催をブッコ抜いたアレっすね。２月のＧＩ中国地区選でも地元の大上卓人がゴキゲンな足色で準Ｖまで駆け上がっており、「誰が乗っても上位級に仕上がりやすい優等生」ってな感じですかね。
三島がもうひとつ【Ａ++】を授けた15号機は、『安芸の鬼軍曹』西島義則や『赤城の出足魔王』江口晃生の手に渡って出足系統に鍛えが入った実戦タイプ。さらに新ペラによって行き足も増幅となれば、メチャクチャ怖い存在といえるかも？
そして、三島六席に選ばれた34号機は、前出・Ｋ出記者がツートップのひとつに指名した上昇機。三島評にある通り「福井の伸びーーる軍団」酒井俊弘がトップ級の伸び足に鍛えたのみならず、それ以前から伸び足が強力でもあったとのことで、エース候補73号機と双璧のスリットパンチ合戦が楽しみっすね。できれば両機とも、まくり気質のダークホース選手の手に渡って欲しいなぁ。
（いざ、抽選結果）
さあ、モーター抽選の資料が届きましたよーー。三島十傑を引き当てたのは、こんな面々でありました！
三島十傑のパートナー
★73号機（41.8％）Ａ++＝守屋美穂
★75号機（44.4％）Ａ++＝寺田空詩
★15号機（44.6％）Ａ++＝勝浦真帆
★59号機（38.3％）Ａ＋＝安井瑞紀
★58号機（37.0％）Ａ＋＝細川裕子
★34号機（39.4％）Ａ ＝刑部亜里紗
★11号機（41.1％）Ａ ＝岩崎芳美
★18号機（39.8％）Ａ ＝日高逸子
★38号機（33.3％）Ａ ＝魚谷香織
★78号機（30.7％）Ａ ＝櫻本あゆみ
三島敬一郎とＫ出記者がこぞってトップ足に認定した73号機は、ドリーム１号艇の守屋美穂がＧＥＴしました！ この大本命レーサーが伸びると評判のモーターでどこまで暴れまくるのか。私が期待したダークホースとは真逆の選手だけど、これはこれで楽しみっすね。
三島がさらに【Ａ++】を授けた75号機は山口の新人・寺田空詩、15号機は岡山の勝浦真帆、第四席の【Ａ＋】59号機も岡山の安井瑞紀と、トップ４はすべて中国地区の手に渡りました。そして、三島六席にしてＫ出記者のツートップ＝34号機は静岡の刑部亜里紗がＧＥＴ。うん、コッチは文句なしの「ダークホース」とお伝えしておきます。（photos/チャーリー池上、text/畠山）
